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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

hammererix.exblog.jp

浜本隆司のブログ

究極に下手な絵

アートの出来ることのなかで
人間の内面にある暗い部分を表現するということがある。

暗い部分とは、
性格面のことではなく、
暴力性や残虐性、性欲、陰湿性といった
野生的な領域のことです。

私は暗い部分といいましたが、
本来的に人間が持っている本能的な面のことなので、
本来は明るい、暗いと言う言い方でくくるのはおかしいのですが、
社会生活のなかでは決して表に出せない、
人間性の否定的なものとして抑制しなければいけないのです。

性欲はちょっとちがいますが、、、


暴力性や残虐性、性欲、陰湿性は
文学の領域では大切なテーマになるとおもうのですが、
文章を書くという理知的な作業を通しての表現になるのですが、
アートの場合は
そこをより直感的に、野性的に表現できるといえます。



20世紀の最後半に
人間の野性的で暴力的な表現でスターになったアーティストが
ジャン=ミッシェル・バスキアです。

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ジャン=ミッシェル・バスキアは
1960年12月22日生まれそして1988年8月12日の27歳と言う若さで
亡くなったレジェンドです。



バスキアがアメリカで有名になってきた時日本でも話題になり、
彼の落書きみたいな絵に影響を受けた
人がいっぱい出てきました。

私は彼の絵を見た時、
なんじゃこれと思いながらも、
その絵のインパクトの凄さにうなりました。


こんなんです。
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アメリカのアートシーンはそれまで、
やはりなんといっても白人中心だったのですが、
ハイチ系アメリカ人として、
黒人アーティストが脚光を浴びたのでした。

もちろん新表現主義という写実的表現を
あざ笑うような一見下手にしか見えない
表現の流れがおこっていたので、
その最終兵器的アーティストとして業界が売り出したということもありました。


しかし、バスキアの絵画の持っている
野性的で暴力的な表現は
人間の根源的な何かを
呼び起こしてくれることは確かでした。

そこにはもっともらしい顔をして生きなければならない
私たち社会の窮屈感を突き破るような
爽快さもありました。

近い表現では、音楽のパンク・ミュージックやノイジーな音楽があるかもしれませんが、
聞き手にかなりの理知的なものが必要とされるので、
絵画の視覚と感覚に直接響いいてくるものではない気がします。


究極の絵画28 (究極の下手)

ジャン=ミッシェル・バスキア 「Untitled」

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by hamaremix | 2018-01-21 09:24 | アート | Comments(0)