ブログトップ

浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

hammererix.exblog.jp

浜本隆司のブログ

鳥居清長

d0218056_18524828.jpg
「吉原」ではなく「品川」の遊里を描いた浮世絵


日本絵画の星33

鳥居清長 1752-1815/江戸後期


d0218056_18552312.jpg
鳥居清長の絵の大きな特徴はふたつあります。


ひとつは九頭身と言われる日本人離れした背の高さのデフォルメ表現。


ほんと長いよね。


これは柱絵ともいわれる縦長の画面を好んで使ったため

その画面に構図を考えた時に人物も自然に縦長になっていったと言われています。


でしょうね〜〜。



もうひとつの特徴は美人画の背景に

実際の江戸の風景を描いたことです。



そのため、それまで室内に閉じ込められていた、

美人たちが戸外の風景によって、

開放感が与えられたと言っていいでしょう。



d0218056_19035468.jpg

ねっ、明るいです。


鳥居清長の一番人気の作品が
「美南見十二候(みなみじゅうにこう)」のシリーズです。

d0218056_19062766.jpg
「美南見十二候・品川沖の汐干」

江戸の風景が描かれていますが、
二階から見れば、高層マンションなどなく、
す〜〜と江戸湾まで見通せた気持ちのよい風景があったのですね。


d0218056_19100288.jpg
「当世遊里美人合 蚊帳の内外」


d0218056_19143398.jpg
「新吉原江戸町二丁目丁字屋の図」


これはまた、画期的な画面つくりに成功してますなぁ〜。





鳥居 清長鳥居派四代目当主。鳥居派の代表的な絵師。

鈴木春信喜多川歌麿にはさまれた天明期を中心に活躍し、

それらや後の写楽北斎広重と並び六大浮世絵師の一人。

特に堂々たる八頭身の美人画で、今日世界的に高く評価されている。



鳥居清満の門人。

江戸本材木町(現在の日本橋)の書肆白子屋関口市兵衛の子。


「江戸のヴィーナス」

鳥居派は役者絵を専門とする画派だが、

むしろ清長の本領は一世を風靡した

「美南見十二候」、「風俗東之錦」、「当世遊里美人合」などの美人画にある。


初期は初め細身で繊細な鈴木春信や北尾重政礒田湖龍斎の作風を学んでいるが、

天明17811789)期になると次第に諸家の影響を離れ、

堅実な素描をもとに八頭身でどっしりとした体つきの健康的な美人画様式を創り上げた。

大判二枚続、三枚続の大画面を使いこなし、

現実的な背景に美人を群像的に配する清長の作風は美人風俗画と称され、

後の大判続物発展の基礎を築いた。

続物でありながら単体でも、全体を繋げて鑑賞しても破綻なくまとめられており、

清長の高い手腕が窺える。

また美人画の背景に、実際の江戸風景を写実的に描いたのは清長が最初であるとされる。
















by hamaremix | 2017-09-16 19:17 | 日本絵画の星 | Comments(0)