日本の七十二候を楽しむ

四季がはっきりとある日本。
人間として思うに、日本人として生まれてよかった。

と世界のことをワイドに知るようになってからも特に、
多くの日本人はそう思ったのではないでしょうか?


中でも「春」を表現するものに、日本ほど多くの語法やビジュアル表現を
持つ国は稀のような気がしました。
春をイメージする、アルバム・ジャケットのデザインを探していた時に
ほんと、外国のものに春を表現したものが、ほとんど無かったんです。


そういえば、春のもつ色彩って、日本文化そのものではないか!
などと思いついてしまいました。

あの軽やかさ、フワフワ感、梅、桜、桃、などの薄紅色、
振り袖の艶やかさ、など、春の表現と言っていいのではないでしょうか。

もちろん日本には四季を表現するに、どの季節であっても、
世界一の語彙を持っていますから、
春だけが特別ではないですが、
世界を見た時に、春を表現するものが少ないだけに、
余計に際立って思えます。



そんな季節表現の豊かな日本を、
分ったような気になっても、全然、深くは知らないのが現代の日本人。

そんな私たちに、
古くから愛されてきた季節の旬を楽しく伝えてくれる本がこれです。

本ーこれいいよ vol.4
「日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー」白井明大 東邦出版

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旧暦にそって、季節の行事、和歌、旬の野菜、魚介を
上品なイラスト付きで教えてくれます。


喩えば、今日3月19日は
二十四の節気でいうと「啓蟄(けいちつ)」ですが、
その啓蟄が扉になってあります。

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啓蟄とは、陽気に誘われ、土の中の虫が動き出すこと。
一雨ごとに春になる、そんな季節の気配を感じながら。


そしてさらに啓蟄は三つの候に分かれていて
初候、次候、末候とページが割かれています。

今日のページはこうです。

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見出しは
末候ー菜虫蝶と化す(なむしちょうとかす)
冬を過ぎたさなぎが羽化し、蝶に生まれ変わるころ。
やわらかな春の日を浴びて、羽がみづみづしく輝きます。
(新暦ではおよそ3月15日〜19日)

そして
小見出しに
「候の言葉」
「旬の虫」
「旬の魚介」
「旬の野菜」
「旬のメモ」
「旬の草花」
「旬の日」

とあり
「候の言葉」には夢虫ということばが紹介されています。

これとっても良いので全文載せておきます。

昔の人は、蝶のことを「夢虫」や「夢見鳥」と呼んでいましたが、
その呼び名は古代中国の思想家、荘子の説話「胡蝶の夢」に由来するそうです。

蝶になる夢を見たけれど、本当の私は蝶で、
いま人間になっている夢を見ているだけじゃないか、という話です。

夢と現が混じり合う幻想的な蝶のイメージは
昔も今も変わりありません。


深いですね〜。


そして
「旬の虫」としてやまとしじみ(蝶の種)
「旬の魚介」に青柳(貝の種)
「旬の野菜」は葉わさび
「旬のメモ」には、トマトとしそのサラダ
「旬の草花」はかたばみ
「旬の日」は十六団子の日



どうですか、とっても楽しいでしょ。




みなさんも、日本の七十二候を楽しみましょう!!!





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by hamaremix | 2017-03-19 10:45 | 本ーこれいいよ | Comments(0)