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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

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浜本隆司のブログ

浮世絵の祖・菱川師宣

「浮世絵の祖」といわれる、菱川師宣(ひしかわもろのぶ)です。

日本絵画の星 29 菱川師宣(1618(不詳)-1694/江戸中期)

最もよく知られ、日本人に愛されてきた絵がこれ。

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「見返り美人」1688ー1704年頃

「見返り美人」といえば切手の図案としてとっても有名です。かなぁ〜。
私の幼少の頃、切手の絵としてこの「見返り美人」は
いつも話題に上がりました。


この見返りのポーズにはある意図があります。

それは当時流行した帯の結び方や髪の結い方を
見る人にアピールするものがったのです。
今でいう最新のファッション写真と同じものだと言えるのです。

帯の結び方は当時の人気歌舞伎役者
上村吉弥(うえむらきちや)が用いた「吉弥結び」といわれるものでした。



ほっ、ほ〜〜〜。

新しい(風俗)絵だったのですね。

そして、さらになぜこの絵がここまで有名なのか?

それは、たぶん「江戸の美人画」としてのジャンルみたいなものが、
この絵によって発明されたという意味があるからだと思います。

浮世絵といえば木版画ですが、この「見返り美人」は肉筆画です。


こちらは「立姿美人図」
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そして「二美人図」
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この絵などは、まだスタイルとしての美人画には
なっていませんね。



同じように当時のイケメン像もあります。

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遊び人って感じですね〜。



師宣の絵師としてのスタートは、これまで紹介してきた絵師とは違っています。

まず彼は最初は大衆向けの本の挿絵を描いていました。
今で言うイラストレーターでしょうか、しかも無名のイラストレーター。

それが1672年の「武家百人一首」という挿絵本で、
名前が入るようになりました。
人気が出たんでしょうね、当時としては異例のこと。

そして本のなかの挿絵の割合を増やしていき、
連作版画(揃物そろいものとよばれた)を誕生させました。

挿絵を独立した商品として認知させるまでになりました。

そのことは浮世絵をジャンルとして確立させたという功績になります。



しかし、菱川師宣の画域は挿絵や連作版画だけでなく、
土佐派を思わせる細密な花鳥画や物語絵も描いています。



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「歌舞伎図屏風」

歌舞伎の舞台やその楽屋、舞台裏を克明に描いた絵です。



その部分


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ひとりひとりの着物の意匠が丁寧に描き分けられているのが、特徴で、
まさに「かぶいた」絵ですね。


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「江戸風俗図鑑」


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「上野花見図」

花見、昔っからの日本人の春の遊興ですね。


これらの絵には当時の町の人々の姿が描かれていますが、
ここには
江戸期になっ政治が安定し、平和を享受している人々の姿が印象的ですね。





挿絵の中には春画の仕事もあって

当時の恋愛光景が分って面白いです。

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からみの生々しいのもありますが、、、そこは、
各自で調べてみて下さ〜〜い。笑










以上、日本絵画の星★29「菱川師宣」編でした。
by hamaremix | 2017-03-13 15:07 | 日本絵画の星 | Comments(0)