「おばけ」と「ねりもの」
佐々木君とそのことを話していると、
佐々木君は「あんなの日本の昔からあることで、江戸時代、
京都では『おばけ』というのがあって、
節分などにみんなで仮装して歩くようなことがあったのよ。」
と教えてくれました。
「おばけ」という言葉が印象的で「化ける」からきてるんだろうな、とは
想像がつきましたが、実際にはどんなのであろうか?
しばらく気になっていました。
すると
中之島図書館で講演会
「近世都市祭礼のねりもの」(おどるばけるつどう)
というのがあると知り、聞きにいくことにしたのでした。
それにしても、こうゆう話、いったいどうゆう関係の方が来られるのか
そこも興味津々。
会場には50人ばかし、高齢の方が多くいました。
祭や民俗学の研究されてる方々なのか、はたまた神社やお寺の方なのか、
まっ、そこはわかりませんでした、、、
講演者は頴川美術館学芸員 八反裕太郎先生 でした。
頴川美術館って、知りませんでしたが、
西宮市甲東園にある公益財団法人の美術館です。
そういえば近くを歩いたときあったような。
講演の内容のメインは「ねりもの」でした。
京都、大阪、江戸では祭の時に人々(町人らや芸妓さん)が
祭の観客の前をねり歩いたことを話してくださりました。
芸妓さんの「ねりあるき」順番図
お話は
難しいところもあったのですが、
一言でいうと
「日本人は昔から、仮装行列が好きだった」
ということです。笑
祭に関係なく、1939年の春
京都で突然人々が仮装してねり歩いたというような出来事さえもあったとか、、、
京や大阪では昭和30年代初期まで、
ねりものはあったそうです。
聞いていて思ったことは、
よく御堂筋パレードとか神戸祭でパレードがありますが、、
なんか欧米的で興味が持てないんですが、
あれを「ねりもの」「ねり歩き」の現代版だと思うと、
人々が仮装してパレードすることに熱中する人が居ることに納得がいきました。
パレードとかいうから、借り物っぽいけど、
「大阪ねり歩き」「神戸ねりもの」とかいうと、、、、
う〜〜〜〜ん、ぱっとしないかぁ〜〜〜
しかし、京都では、数年前から
節分の「おばけ(仮装)」が復活の兆しがあって、
ちょっと盛り上がってきているらしいです。
私も仮装は嫌いではないので、、、
大阪、神戸でも
なんか日本的におさまりのいいイベント(祭・興行)が考えられればいいなぁ。
奈良出身の同級生が「お練り怖いねん…」と言ってました。笑
阪神大震災前までは神戸まつりの各区の祭りで、須磨区は、須磨に関係のある歴史上の人物の時代行列みたいなことをやっていました。
源平の鎧武者とか、紫式部(源氏物語の須磨の巻の関係)、在原行平、松風村雨とか。
平敦盛の甲冑(萌黄匂威の大鎧)、着てみたかったです。
須磨、明石って歴史ありますよねー、こちらはあまりそうゆうのがなくって、歴史人が急いで駆けていったようなスルーな土地だったみたいで、そうゆう「ねり歩き」があったなんて羨ましい。復活して欲しいですね。「甲冑ねり」も。笑