究極に変な絵 2
蝦蟇仙人の続きです。
江戸後期〜明治初期の奇想の画家河鍋暁斎もこの蝦蟇仙人を描いています。
それを見てみましょう。
ぜんぜん、人間のお顔でいらっしゃいます。
蕭白の絵の蝦蟇仙人の上には、
穿山甲(せんざんこう)というアジア、アフリカに棲息する
哺乳類が描かれています。
からだの松かさのようなウロコが特徴ですが、
このウロコが媚薬や魔除けに用いられるという、
縁起ものなのです。
桃を狙っています。
そして最後に
まま、美女。
西王母(せいおうぼ、さいおうぼ)
西王母は中国で古くから信仰された女神で
すべての女仙たちを統率する聖母。
また西方の崑崙山上に住する女性の尊称ともされます。
東王父に対応する。
さて以上曾我蕭白の「群仙図屏風」に描かれているものを見てきましたが、
描かれている仙人たちは当時の教養としてどれだけのものかは分りませんが、
へべれけな、怪しいものも描いたものではないということはよく分りました。
しかし、描かれた仙人たちは、
当時の人からみても、尋常ならざる変な顔姿と写ったはずです。
尊敬されるべき伝説の仙人たちは、
やはり尊敬の気持ちで描かれているべきものだったはずが、、
曾我蕭白の描く仙人像には、それを感じることはできません。
「なぜ、仙人たちをこのような姿で描いたのか、、、」
そこを考えることが、
それぞれの人の、曾我蕭白像として浮かび上がってくるものだと思いますが、
私は、神格化されてたもの、権威を感じるものを
否定したかったのではないかと考えました。
そうゆう意味でとっても、過激であるし、
現代的な平等思想に繋がるものではかいかと思いました。
「仙人?、所詮、人間ではないのか!」
という声が絵から聞こえてきました。
この西王母は桃園の女王でありますが、想像の美女ですよね
多分30代でしょう(大奥)
声はどんな声?(芳しきトロけるようなお甘い声)
匂いは桃の香り(香水)
ヒスイの髪飾りに、一重まぶたのよたった眼
桃はセックスの象徴でもあり
そこをうふふと覗き込むこの表情(眼がよたって)
覗き見でしょうね・・・・
美女の表現が、時代によっても国によっても違うので、よろしくご講義ください