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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

hammererix.exblog.jp

浜本隆司のブログ

未来への千里

今晩はとっても涼しいです〜。
鈴虫の鳴き声も部屋の中まで届いて、
肌と耳で秋の訪れを感じています。

ここにきて、「EXPO'70/Remix」もほぼ完成だと思えるようになってきました。

4月から始めたので約5ヶ月かかってしまいました。

自身ではづ〜っと見続けてきているので、
この絵が「どのようなものなのか?」
「見る人になんらかの感慨を与えることができるものなのか?」
「面白いのか?楽しいのか?」

よくわからなくなってきています。

日本史史上最大のお祭りであった、「1970年大阪万国博覧会」

その当時のあそこに結集された、日本の最先端の建築、テクノロジー、芸術、デザイン、
そして世界の国の当時の先端の情報、
そこに集まった人々、
それらがあの千里丘陵にとてつもない創造のエネルギーと人々の活気をもたらしました。

それを当時13才だった私は、
全身でそのエネルギーと活気を感じることとなりました。
当時は反体制という思想というか風潮があって、
国家に対する批判精神こそが、大人のスジというところがあったようで、
国家ぐるみの博覧会には批判的な意見もあったようですが、

中学生になりたての私には、
そんな反社会的視点などありようもなく、
刺激的な最先端の建築を見、全身を包む映像体験を身に焼き付け、
そして会場のモノレールや動く歩道などの新しい施設などに、
現前された未来に、「希望」をもったんだと思います。

未来への千里_d0218056_4185449.jpg

日立パビリオン



今から思うと「70年万博」
高度経済発達の上り坂に勢いがついてきたというような時期の
象徴的イベントだったのでしょう。

そこからバブル崩壊までの約20年間を私たち世代は、
10代なかばから30代半ばまでの間を、
国の繁栄というものを、体感しました。

仕事で頑張れば、頑張っただけの物質的見返りがあったという時代でしょう。

各県自治体、市町村にいたるまで、
何か地域にゆかりのものにかこつけ
記念館や博物館のようなものが沢山建設されました。

少しお金が貯めた人は土地を買いました。
買っておけば地価が上がるので、適当に上がったところで売れば
いいもうけになるだろうと、、、、
土地の値段は永遠に上がっていくような、感覚だったようです。

車などは、新車を買っては1〜2年で買い換えてる人が結構いました。

絵も投資の対象になってました。
大同生命がゴッホ「ひまわり」を当時絵画としては最高価格だったような
何億かで買ったことが世界で話題になりました。

各都道府県の美術館もその時に
欧米の印象派以後の絵画を買いまくったのではないでしょうか?
日本人の作家たちはないがしろだったような、、、汗
まだまだ、欧米の美術に憧れがかなり強かったのです。


このバブルの時代のアートは、
もちろんそんな時代の波にのるようなものもありましたが、
概ね冷静で、
浮かれた経済発展に警告をならすような視点でのものが
主流でした。

経済発展による、土地開発や技術拡散による
自然破壊が問題になってきたからです。


科学技術の進歩による未来への希望、
それをうたった「人類の進歩と調和」がテーマだった大阪万博。

科学の技術が、人を快適な都市生活に導くはずだったのが、
その揺り返しとしての、よりグローバルな視点、地球規模で
世界を考える視点が求められるようになりました。


地球規模で自然を考えることが、いい思想なんだとだんだんなってきました。

そうゆう意味では
1970年大阪万博のテーマだった「人類の進歩と調和」というのは、
今から思うと「進歩」の言葉に『科学の進歩』のみに意味の重点が置かれ過ぎてましたが、、


人間のやることは、いつでも成長の途中なのです。


未来への千里_d0218056_4195468.jpg

富士グループパビリオン


着地点の見つからない内容になってしまいましたが、

これは今、私のこころに、少し余裕ができたあかしでしょうね。笑
by hamaremix | 2016-08-28 04:27 | EXPO70/Remix | Comments(0)

by hamaremix