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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

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浜本隆司のブログ

ポエティック・チャンピオン

私が真に美術教育というものを受けたといえるのは
高校時代からです。
それまでは図画や工作の類を出るものではなかったですね〜。


で、高校では芸術科目は選択で、音楽、書道、美術の三つから選ぶようになっていました。
そこは、1ミリも迷いなく美術を選択しましたが、
美術先生がユニークでした。
まぁ、書道の原田先生もかなりユニークでしたが、
美術の先生は何といってもインパクトがありました。

どうゆうインパクトかというと、
まぁ、古い言葉でいう、頑固親父的ルックスで、
そして実際、怖い感じでした。

名前も怖いです。「鶴崎熊太」先生です。

その熊太先生の授業がまたインパクトがあったんです。


かなり最初の頃の授業で
印象派の画家の絵の写真を見せて、多分モネやマネ、セザンヌ、ゴッホの作品だったと
思うのですが、

おもむろに
「あなたたちはこうゆう絵を、いい絵だと思うかもしれないけど、
こんな絵はね〜、もう100年も前の絵なんだよ〜〜。」


と印象派の美しい風景画がいかに古いものであるかを、言い、

「君たちはこうゆう絵を描かないといけない!!」

見せられたのは、ピカソ、クレー、ダリ、マグリット、シャガールといった、
20世紀の画家の絵だったのです。


その私の感想は

は〜〜〜、


私はその斬新な絵がどんな意図で描かれたのかなんて、
全く気にならず、

「なに?これ、こんな絵、自分でも描けるやん。」

って、特にピカソ、クレー、シャガールに対しては思いましたね。笑




で、これらの画家の絵を参考に、
絵の下書を描くように言われました。

私は、簡単やん、って感じで、
ちゃちゃと
ピカソ風でピアノを弾く人(女性)を描きました。


それを今度は大きな絵にするぞ〜〜〜

熊太先生は
近所の木材屋さんから角材とベニヤ板を買うことを要求。

それで、100号の手づくりキャンバスを作るように言われました。


いきなり100号、すごいノルマです。
しかも油彩。


が、私は人生の初体験にかなり楽しんで授業に臨みました。

好きな絵を描くんだからと、遊んでるような感覚で授業を受けていましたね。


同級生の絵はあまり覚えていないのですが、

女の子はシャガールが好きで、
シャガール風の絵を沢山の子が描いてました。


私はシャガールも好きでしたが、それよりもピカソとクレーが好みでした。

だって、漫画のようでしたから。



でも当時は、クレーの方が紙にペンと水彩の作品が多かったので、
とっても親しみやすかったです。
クレーの
この絵は当時見た記憶が強いです。
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パウル・クレーの絵の最大の特徴は、
子供のような絵に見えること。
それと、詩情が強いこと。
それに音楽的なことの三つでしょうか?

詩情のわかる人が多い日本ではクレーは当時かなり人気が高かったですね。
「クレーの日記」という本も画家のバイブルの様に言われ、
よく売れていました。
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かわいいでしょ?
こうゆう詩情って今の若い人に分るんでしょうか??


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この絵なんかも、すぐに描けそう思いますよね〜〜〜〜。笑



この絵もかなりインパクトの高い内容のようです。
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そして究極はこれですね〜〜〜
クレーはポエティック・チャンピオンです。

究極の絵画 26
パウル・クレー「初老の男性の頭部」1922


タイトルがまたポエティックです。

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これ、ちょっと「太陽の塔」近い何かがありますね。
by hamaremix | 2016-01-21 22:00 | アート | Comments(0)