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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

hammererix.exblog.jp

浜本隆司のブログ

音楽の顔

音楽を買うってことありますよね。

ラジオかテレビか映画か、
どこかのメディアで耳にした曲が聴きたくて買う、、
知らない曲でも、ネットでは一曲全部じゃないけれど、
頭から数秒を試聴して聴くことができ、欲しいかどうか判断できます。

でも、かって昔、
私が若い頃、音楽がどんなものか分らないのに買う、
というようなことが普通でした。
どうゆうことかと言うと、
たとえば、好きなミュージシャンの過去のアルバムを聴いてみたいと
思ってもそれを聴く方法はレコードやCDをその中身の音を
全く聴かないで買わざるをえなかったのです。

過去のアルバムなので、今は良くても過去作は駄作で、
一回聴いてもう、「もうええわぁ〜」ということがよくありました。

中身が分らないのに買うという、理不尽なことが
洋楽、邦楽の世界であったのです。


中身は分らないので、ミュージシャン達は
そのパッケージのデザインに音楽のイメージが伝わるように工夫しました。

そこでは写真、イラスト、グラフィックデザイン、
といったヴィジュアル・メディアをミックスして
魅力的なカバーを作っていたのです。

そのアルバム・カバーのイメージは時に
音楽より魅力的かつ秀逸なものもあります。

音楽はいまひとつなのにカバーイラストが素晴らしいってことが時にあります。


「ジャケ買い」という言葉があります。
音楽の内容は知らないけれど、ジャケットのイラストや写真などが
作り出すイメージが気に入って買うというものです。

それはそれで、音楽が外れていても、
飾れるという利点が残ります。


こういった中身とジャケットの関係は
長年「ジャケ買い」をして失敗していると、
大体、アルバムのデザインを見て内容のいい悪いが、
何とはなしに分ってくるのです。

いい音楽には、いいデザインが付されている確立が高いってことですね〜。


しかし、しかし、

レコードでも、CDでも、すばらくすると、
そのパッケージ自体がなくなる可能性が高いです。
そこで、
この20世紀の産物であるレコード・ジャケットを楽しさを伝えるべく、
「レコジャケ・フォーエバー」というコーナーを新設しました。

音楽にまつわるイメージの世界を紹介していきます。


私が音楽の内容を知っているか否かではなく、
ビジュアル的に気に入ったジャケットをアップします。


前置きが長くなりましたが、、、、ここからです。


レコード・ジャッケト・フォーエバー

ファンタジー&メルヘン編


VOL. 01 It's A Beautiful Day 「 It's A Beautiful Day」1969
音楽の顔_d0218056_23171862.jpg


さわやかですね〜。また印象的で一度見たら忘れません。
これはアメリカのバンド「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」の有名ジャケ。
音楽よりもこのイラストの方が有名です。

私も数回聴いたのですが、音楽の内容は覚えていないのです、、、、笑

60年代アメリカならではのイラスト。ちょっと、
パリッシュを想起させますが、そこまで全然上手ではありません。





VOL. 02 Traffic 「 Shoot Out At The Fantasy Factory」1973
音楽の顔_d0218056_232541.jpg


レコードパッケージでは右上と左下がカットされていた、
変形ジャケットです。
はは、私はやはり青が好きですね〜〜〜。
このイラストは宇宙遊泳を楽しむ遊び人というイメージですかね。
音楽はこの絵ほどファンタジっくではないですが、
ふわふわとした漂い感はこの絵のイメージ通りで、
ゆったりしたジャズぽいロックです。



VOL. 03 Cat Stevens 「Teaser & The Firecat」1971
音楽の顔_d0218056_23333055.jpg


シンガーソングライターのキャット・スティーブンスが
自身が描いたイラストをジャケットに使用。
ミュージシャン自身が描いた絵なので、
音楽との距離が最も近いジャケットです。

キャット・スティーブンスの名前は、猫ひろしと近い。笑


VOL. 04 Brinsley Schwarz 「 Despite It All」1970
音楽の顔_d0218056_23393858.jpg


このアルバムは私には全く未知のものです。
イラストは悪くはないですが、とてもいいというわけではありません。
音楽の内容はカントリーやフォーク、あるいはフォークロック系でしょうが、
以外とハードなロックかもしれません。



VOL. 05 Led Zeppelin 「 House Of The Holy」1973
音楽の顔_d0218056_2346851.jpg


ハードロック界の王者、レッド・ツェッペリンの5枚目のアルバム。
これを押す人はやはり少ないです。私も殆ど聴きませんが、
アルバムデザインのイメージは最上級の良さです。
このデザインはイギリスのヒプノシスというデザイン集団のものです。

ヒプノシスは1970年から10年くらいはロック・アルバムの
名作デザインを幾つも作っています。

それにしても、ツェッペリンのアナザーサイドを
本当に上手く表現したデザインだと思います。



VOL. 06 Orchestral Manuvres In The Dark 「 Crush」1985
音楽の顔_d0218056_23551859.jpg


絵の内容は50〜60年代のアメリカですが、
このイラストはアメリカの画家エドアード・ホッパーの世界観を
意識したものです。

都市に住む人の孤独というか虚無があるものの、
ささやかな楽しみもあるといった、、、世界観、、

古典的な色彩は欧米人ならではのものですね。




VOL. 07 Derek & Dominos 「 Layla」1970
音楽の顔_d0218056_02914.jpg


ちょっとモジリアーニを思わせる絵ですが、
そうゆう比喩が適切ではないかもと思わせるほど、
オリジナルティーのある絵になっています。

アルバム内容はドラッグ中毒から治りつつったエリック・クラプトンが
活動の拠点をイギリスからアメリカに移して、
活動し始めたところアルバムで、
バンド、デレク&ドミノス名義のアルバムです。


ここに世紀の名曲「レイラ」が入ってます。
この曲はクラプトンが作ったものです。

そして
この曲には有名なエピソードがあります。
レイラは女性名ですが、これは当時ジョージ・ハリスンの妻だった
パティのことなのです。

クラプトンとジョージは親友のような親密な仲良し、、
そのクラプトンが友達の妻のことを切なく恋うような歌をつくるとは、、、、
ありえませんね〜〜。

五代友厚が「あさ〜っ」って恋歌を唄うようなものです。


ですが、、ですが、、、

この歌のあと、パティーはジョージのもとを去りクラプトンのもとへ
行くのですね〜〜〜〜。

でも、ジョージとクラプトンの仲良き関係は続いた、、、、


う〜〜〜〜む、

人間が大きい〜〜〜〜。







オマケに翻訳のある「レイラ」ライブバージョンを映像を貼っておきますね〜〜〜。

「レイラ」エリック・クラプトン

by hamaremix | 2016-01-14 00:20 | レコジャケ・フォーエバー | Comments(0)

by hamaremix