オーロラ・ワールド・ディクショナリー vol.1
生まれて今までこころのなかに記憶された言葉が
砂や石、また貝がらであったり、
研磨されたガラスの破片であったり、
漂流物などであったりして、
無数に近い言葉がひとつの砂浜を作っているとしよう。
そこを自らが歩き、
綺麗な輝きを放っている小石のような、
見事に形をのこした巻貝のような、
あるいは、魚の骨のような、
特別ないろやかたちをもってあるものを拾い集める。
無限数に近い砂浜のものもののなかから。
そんなような、
記憶に強く残り、私のこころのなかにある
今でも綺羅綺羅とした輝きや異質な光を放っている言葉たちを
集めたディクショナリー
進行中ということで、、、、
いつか遠い未来で本にできたら嬉しいようなものにしたい。
画集の付録とか、音楽付きで!
AURORA WORLD DICTIONARY / オーロラ・ワールド・ディクショナリー
[ア]
アップル ビートルズが作ったレコードレーベルの名前。レコード盤の中心の緑の林檎がまさにビートルズそのもののイメージ。リンゴ・スターもいた。パソコンではアップルがあり、日本では椎名林檎がいる。アップル/林檎にまつわるイメージは王道ですね。
[オ]
オフ・コース もちろん、あのオフ・コースのこと。高校生の頃親しかった女の子に教えてもらって好きになった初めての邦楽のバンド。それは「ワインの香り」だった。
[カ]
カッパ横丁 阪急三番街の北にある古書街とレストラン、居酒屋が並ぶ阪急高架下の横丁。フラン・フラン、石橋楽器店もある。
[ケ]
桂花陳酒 中国の金木犀のお酒。金色の甘い薫り、ピクニックに持っていきたい瓶とラベルのデザイン。
[コ]
小枝の音楽 音楽が自然を模してつくられることは普通によくあることでしょう。私は小枝で造形し、ある意味楽譜のような形体をもたられた。そこから音楽を感じてもらいたいのでした。
壊れたオルガン 阪急宝塚線・曽根駅近辺にあったカフェ。本当に壊れたオルガンがお店のなかにありました。カフェのネーミングとしては最高にとんでました。1970年代初頭の甘酸っぱい記憶のなかのお店。
[シ]
刺繍・死臭・詩集 ・詩集この言葉の三連譜のインパクトはすごいじゃないですか。とってもノベラルの薫りの強い並び。どうすることもなく今も私の心に創造の種として置いてある言葉。
[ソ]
ソニー あの会社のソニー。かつてソニーはひと味ちがうハイセンスなデザインと新しいコンセプトでとってもかっこよかったブランド。テレビはソニー以外を買ったことはないです。ブラボー・ブラビア。
[チ]
チェブラーシュカ ロシアの愛すべきキャラクター。耳と顔がほぼ同じ大きさのプロポーションが特徴。日本人によるリメイク盤を見てその瞳の可愛らしさにキュ~ンとなりました。
[ニ]
21世紀の精神異常者 1969年突如として発表されたロックの殿堂アルバム「クリムゾンキングの宮殿」キング・クリムソンのデビューアルバムの冒頭の曲。この曲を聴いたか聴かないかでその後の人生の様相はかなり違ったものになるはず。この曲のインパクトたるや20世紀最高のものであると確信している。
2001年宇宙の旅 スタンリー・キューブリック監督の映画。梅田のOS劇場に父に連れられていって見た映画。当時最先端の映像で度肝を抜かれるほど衝撃をうけた。コンピューターというものが人間を超えて大きな存在になっていくということを警告していた。
[ノ]
ノース・マリン・ドライブ イギリスのミュージシャン、ベン・ワットのファーストアルバムのタイトル。ネオ・アコのクールな(冷たい)ボサノバ・テイストの曲集はアンニュイであるけれど、ドライブという言葉で疾走感をそなえていました。
[ラ]
ラファエル前派 あ19世紀末イギリスで起った絵画ムーブメント。ラファエル以前のヨーロッパ絵画が持っていた古典のテーマに回帰した、ある意味反時代的流れをもった耽美的な美を追求。日本の少女マンガに大きな影響を与えている。ジャン・エバレット・ミレーの「オフェリア」が有名。
[ル]
ルピシア ティーバックの紅茶からの茶葉の紅茶へと私を誘ってくれた紅茶、緑茶、烏龍茶の専門店。フレーバードティーの薫りのテイスティングとそのネーミングがとにかく楽しい。秋以降春までの私の朝は紅茶です。