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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

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浜本隆司のブログ

スケッチ、アニメ、漫画

残念な雨、の日曜日になってしまいました。

この秋の貴重な休日が雨なんてね。
皆さん、今日の予定は変更ですか?

私は久安寺へのスケッチ会が朝7時の時点で、
午前の降水確率80%になっていたので、
順延になってしまいました。
う〜〜む。


しかしですね、今回のねらいは紅葉の風景にあったので、
順延するほどに久安寺の紅葉が進むので、
これはいい順延だと考えます。

期待を高めて翌々週にまいりませう。


野外のスケッチというのは、アナログの世界です。

現地へ赴いて、いい風景を見つけ、
ひとつの場所に腰を落ち着け、
何100mか先の風景を堪能しつつ
ももの上のスケッチブックに鉛筆と水彩絵の具で
目にした風景を手で描いていくものです。

そこにもしITが入り込むとすれば、
カメラか写メで、構図を確かめてみるぐらいですが、
殆ど活用はしないですね。

今のITなら、写メで撮って、その画像をソフトで
水彩画風の画像に変換してみせることなんかできますが、
絵を描くという楽しみは、
全て奪われてしまいます。笑

そんなことをする人はいないでしょう?

いや、それはそれでアートとかで展開している人もこの世界には
かなりいる可能性はあります。


手描きの楽しみは、長い経験によって
その楽しみも深くなるというもので、
デジタルソフトによって一瞬にして、水彩技法が獲得できたみたいな錯覚で
水彩画風に画像にしても、
アナログのキモである自分の眼で見て、自分の手で描くという楽しみ
がごっそり抜け落ちているのです。


近年はアニメの世界でも、
手描きでやれる若いアニメーターは居なくなってるそうで、
ジブリもこれからは手描きのアニメーターはアジアの国の人を
雇うしかないみたいのことを言ってました。鈴木さんが。


デザインやイラストの専門学習期間でも、
まずPCで絵を描くことが出来ないと
就職に繋がらないので、
手描きでの描写や色塗りを教えることは、
どんどん少なくなってきています。

アニメはどんどんデジタル化していくのでしょうね。



手描きのアニメーターの巨匠・宮崎駿さんが、
今日、アカデミー賞を受賞されるようです。特別賞かなにか、、汗

日本人では黒澤明以来2人目だそうです。

黒澤監督は映画の白黒時代の人
宮崎駿は手描きアニメ時代の人

アナログ的なもので人のイメージを
最大限にリアルに伝えることができたお二人ですよね。


宮崎さんはかって
「僕は文化人にはなりたくない、あくまでもアニメーターですよ。」
と言われました。

そして、世界一手描きの絵を描いたその人は
「アニメを制作するのは1に忍耐2に忍耐、あとも忍耐以外のなにものでもない、
ですが、自分が作ったカットで満足できるものが出来た時は
2〜3日は幸せなんです。」
と言われました。


手描きで絵を描くという、そこに自己を埋没させる、
絵を描いている瞬間にこそ
魂の住処がある人なんですよね。
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漫画家浦沢直樹がNHKの番組で
「漫勉(まんべん)」というものをやってました。

漫画家が絵を描いるところは、ほぼ公開されていないとうことに
気づかれて、
浦沢さん自ら、白紙の原稿から、コマ割り、下絵、ペン入れの制作過程を
全てカメラに収めてしまおうと企画され、
実際に彼がシャーペンで下書きし、カブラペンでペン入れを
しているそのペン先と原稿が映し出されていました。

それは手描きの技術が如何に魅力的であるかを
見せかかったということと、
アナログの描画の面白さを若い人に伝えたかった
という目的があったそうです。


この浦沢さんの企画に賛同した
かわぐちかいじさん、山下和美さんも
その仕事ぶりを密着取材を受けてられました。
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これが、実にスリリングなものでした。
それぞれの漫画家の頭のなかにあるぼんやりとしたイメージが
絵のカットとして形をなしていく過程が
なにやら、神がかってみえて、
人が絵を生み出す瞬間の神秘を見たような気がしました。
大げさではなく。

私自身も絵を描く時は
こんな第三者的に自分の制作を考えてみたことがなくって、
いつの間にか出来上がってしまった絵に
後から何だったんだろうって思うことがありますから。



そういえばマンガもデジタルの人も出てきているそうで、
どうなるのでしょうね。

デジタルVSアナログ


by hamaremix | 2014-11-09 11:25 | いろとかたち | Comments(2)
Commented by 亜鶴 at 2014-11-09 22:04 x
漫勉これめっちゃ面白かったですね。僕も録画してみました(●´ω`●) さっきはありがとうございました
Commented by hamaremix at 2014-11-10 02:05
亜鶴、浦沢氏も手描きによる世界との感触こそ素晴らしいと、言ってないけど、そう思えた番組でした。僕らと近い世界です。年末みたいな言い方だけど、来年は飛躍の年になればいいね。