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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

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浜本隆司のブログ

里山

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「里山」というのは単に「田舎の山」という意味ではありません。

「里山」というのは人の手が入った生態系の存在する「山」のことをいいます。

炭を作る為にナラなどの樹を伐採しますが、
根は残して置き、その樹の再生を促します。
20年程でまた大きなナラに育ちます。

それを山を分割して、今年はこの地域、来年はこの地域として
伐採を計画的に行い、そこ以外は樹を育てていき生態系を残す。

そうして人間が「生きた山」を作っていたのが「里山」です。


しかし、炭は既に、
全近代の産物で重要が無くなってしまったので、
日本の「里山」も死滅していったそうです。


ここ黒川も江戸以前の茶の文化が盛んだった頃から、
いい炭がとれるということで、
「里山」として有名だったそうです。

そして、今でもその「里山」の面影が強く残っているということで、
とっても眺望の綺麗な場所なのです。


黒川というのは兵庫県猪名川町の東部にあります。
さらに東は大阪府で、
妙見口の大阪府からバスと徒歩でやってきました。


そこで、私が見たかったのは「里山」でなく、「公民館」でした。笑


「黒川公民館」
そこはバス停から坂道を下って7〜8分の所にありました。
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古い木造立ての公民館。
門にちゃんと「黒川公民館」と書いてあります。
そしてもうひとつの「黒川小学校」ともあります。

そうなんです、ここは過疎化にともない休校になっている
小学校を利用した公民館なのです。
学校は「廃校」ではなくあくまでも「休校」なんです。
公民館はお休みでしたが、たまたま要らした地元の方(おっちゃん)に
お話を伺っていると「休校なんです。」とおしゃってました。

現在でも黒川の町には4人しか小学生が居なくて、
隣町の小学校に通っていると、
しかもその子供らは、
離婚して帰ってきた「出戻りの娘の子らやねん」
というような詳しい村事情も教えて下さりました。

それでは小学校の復活は難しそうです。


校舎を見学してみました。
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南天が沢山あって実をつけています。

正面にあったのは昭和に建った校舎の奥に行ってみると
少し土を盛った台にもうひとつ
明治時代に建った校舎がありました。

いや〜、とっても趣のあるつくりです。
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入り口正面です。
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昔の児童たちがわいわい言って、
この石段の周りで遊んでる姿が眼に浮かびます。



東側から見ると、遠くに山が見えてまた、いい感じです。
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お寺の境内みたいですよね。


この校舎が見たかったのです。

校舎は言わば廃墟とも言えますが、
荒れた様子は全くなく、ちゃんと人の手で管理されているのが伝わってきます。
先ほどのおっちゃんは
「学校再開のときは耐震工事せなあかんのやけどな」
といっておられたように、
学校の復興が待ち望まれている感じがあるんです。


校舎内の見学のできるのですが、この日は休館日で叶いませんでした。

外からの撮影。
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さらに裏に回ってみました。
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天気も陽気も良かったので、
地続きの裏山に昇ってみました。
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左が昭和の校舎で右が明治の校舎です。

こうしてみると昭和の校舎が明治校舎の運動場に
建て増しされたのがよくわかります。

おっちゃんの話によると、
公民館は新しく別な所に建てる予定になってるらしく、
この昭和の校舎だけ取り壊し、
明治時代の学校の姿に戻すみたいです。

この文化財の景観価値を考えると。
絶対その方がいいと私も思いました。

そして、この明治校舎とその運動場を使えば、
何らかのイベントも行えそうです。
何らかのイベントといえば今は、町ぐるみのアート祭となるのでしょうか?

ふとそんなことを最後に思ってしまいました。


来月、スケッチに来ますが、
きっと染井吉野も咲いて、春の里山の小学校という
とってもいいロケーションになりそうで、
期待が膨らみました。
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by hamaremix | 2014-03-25 07:36 | 日本の美 | Comments(2)
Commented by コアラ at 2014-03-26 08:30 x
こういうところ、こんな学校、大好きです~
いつかこんな田舎でお家兼アトリエ兼教室をつくって暮らすのが夢です☆
スケッチ、春の陽気に包まれて気持ち良さそうですね!
Commented by hamaremix at 2014-03-26 19:32
コアラ、大阪でも豊能町、能勢町といった最北部は緑一杯、空気良好なんだよぉ〜。アトリエ兼教室いいよね。特に陶芸をするにはもってこいだと思う。スケッチはまだ2週間後なので、逆に桜の見どころが過ぎてそうなのが心配なのです。でも、桜がなくっても十二分にいいスケッチになるんだけどね。