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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

hammererix.exblog.jp

浜本隆司のブログ

猿飛佐助

古いふるい記憶。

数少ない幼少の頃の記憶のなかで
時々思い出しては、
あれはいったい何だったのか?
テレビだったのか映画だったのか?

と思いつつ、
づーっと不明だった謎の映像。

それが、
今日、何だったのか、やっと解りました。


私が幼少の頃に観た映画アニメで、
(多分、父に連れられて映画館でみたものだけど、)
宙に浮いたり、消えたりする仙人、
妖術を学ぶ子供がその仙人しごかれたり、
口の裂けた魔女が出て来たりするやつ。

映像の舞台が何となく中国っぽかったので、
中国のアニメだろうか、などと思っていたアニメが
日本製だったことと、しかもそのアニメが
日本長編アニメの先がけだったことも判明しました。


長年の疑問がやっとはれたそのアニメは
「少年猿飛佐助」という
日本の東映アニメでした。


このアニメは戦後の日本初の長編アニメ「白蛇伝」に続く
第二弾として製作発表されたもので、

発表年代は「白蛇伝」が1958年
「少年猿飛佐助」が1959年

あれ、

それでいうと私は2歳でこの「少猿飛佐助」を観たことになってしまいます。

分りませんが、さすがに2歳で子供を劇場にアニメを見にいくことはなかっただろう
とは思うので、
私が観たのは、再上映のものだったのだと思います。


でも、そのアニメ映像は、
映像体験として、強く脳裏に刻みこまれていました。


youtubeで見てみて、かなりの映像に記憶が残っていて
よく覚えていたのです。

すご〜〜い。
懐かしいというより、前世でみたような感覚で
頭に残っていました。笑


そして何年来の謎がはれて、頭の一部がとってもすっきりしました。笑


その映像はリンクが張れなかったので、
ここで観て下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=_8a_vgcMyFA

私が突然、これに行きついたのは、

6/23にグランフロント大阪で行われた

「日本のマンガ・アニメ・ゲームを語る」

と題した講演会で、日本のアニメの創世記の話を聞いたのがきっかけになりました。

日本初の長編アニメ「白蛇伝」の製作に携わり
その後、
日本初のテレビアニメ「鉄腕アトム」の製作にも
手塚治虫先生の右腕として関わられた

杉井ギサブロー氏の話をきいたのがきっかけでした。


この講演会では
映画監督のりんたろう氏と前田康生氏、さらにアニメ研究家の原口正宏氏
らのシンポジウム「世界のアニメの潮流」もあって

戦後日本のアニメの歴史を
相当、ダイレクトにしかも明確に理解することのもなり、
とても良かったのです。


その内容は長くなるので、書きませんが、

世界のアニメの潮流というのは
簡単に言うと、
アメリカ、ディズニー〜ピクサーの3Dリアリズムと
日本の2D(線描)フィクション及びファンタジーの対決ということにつきました。


このことについては、
しっかりメモしてきたので
おいおい詳しく書いていこうと思っています。
by hamaremix | 2013-06-27 23:58 | 日本の美 | Comments(0)

by hamaremix