何気ない一言
日がとっても長くなりましたねー。
私は最近はハヤオキさんになってます。
昨日、搬入が終わってほっとしています。
発表が近づくとヒートして、
絵を描くこと以外できなくなるので、
絵が完成したら、
やらなくてはいけないことや、
やりたいことが一杯頭に浮かんできます。
しばらくは、絵以外のことを充実させるつもりです。
延び延びになってること、こめんなさい。
突然、
浪人時代の話ですか、(三浪しました。汗、笑)
茨木の宮崎アトリエのデッサンの奥西先生から、
電車の中でのクロッキーをするように言われたことがありました。
人物を捉えるには、電車の中にいる老若男女、
をクロッキーするのが勉強になる。
向かいに座ってる人を片っ端から描くことを薦められました。
真面目だったから、
やりましたねー。
電車に乗るとクロッキー帖にひとりの五分程度で、
描きました。
一回に最低五人は描いたかな。
当時は受験生だったこともあり、
恥ずかしいという気持ちも全然なく、
『描かなー』という気持ちだけでやっていました。
いま、そんなことしてる人、見かけないですよねー。
電車でクロッキーなんて。
で、今年クロッキーの授業で、
昔は電車でクロッキーしたこともありました、と
古いエピソードとして、
何気なく喋ってところ、
(学生に薦める気持ちもなかったし、
そんな恥ずかしいこと、今の子はやるはずもないと
頭から決めつけてたんでけど、)
漫画学科の一年生の女の子が、
授業後、電車のなかでクロッキーしました、と
それを見せてくれたんです。(☆o☆)
通学で電車に乗ってるのは一時間もあるから沢山描けます。
と、いちページにびっしりと描いたクロッキー
を見て、びっくりしました。
僕の中で、最近の学生には
これは出来ないやろうなーと思うことが結構あって、
割りとしんどいようなことや時代に合わないなぁーとか
思うことは言ってなかったので、
電車でクロッキーも、まさか実際にやってみる子が
居るとは思いませんでした。
びっくりしました。
と同時にその前向きな態度が嬉しかったですねー。
でも、学生の興味や能力を、
私が勝手に決めつけて、
伝えれるものも伝えてこなかったのではないかという、
反省のこころも浮かんできました。
真剣に学びたいという気持ちの人には、
どんなことでと受け入れる用意があるのですね。
私の何気ない一言が、
自分に
大きなものとして帰ってきました。
その子は自分の手を描いてたのかな、ずっと。
降りる寸前まで描いてたみたいでスケッチブックやら何やらを
ぶわーっと抱えて慌てて降りていきました。
真面目さん、というよりは、絵が好きで好きで仕方ないって感じでした。
微笑ましい光景に口元がほころびました。
以上、ほっこり幸せエピソードでした(^^)
自分も頑張ろうって。