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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

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浜本隆司のブログ

泉茂ー挑戦する画家ー

泉茂(いずみしげる)という画家をご存知でしょうか?
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泉茂(1922~95)は70~80年代、
関西の現代美術をけん引したアーティストです。

『1951年に公募展の権威を否定する前衛的な美術集団
「デモクラート美術協会」の結成に参加し
ニューヨークやパリで制作活動を行い、帰国後
大阪芸術大学の美術学科の教授に就任し、
後進を育てながら、アクリル画の大作などに挑みました。』

その大阪芸大で、泉茂は私の大学3〜4回生の時のゼミの教授だった先生です。
(ということで、以後は泉先生とお呼びします。)

先生は私が生まれて初めて出会った
現代美術のアーティストでした。
先生に会うまでの私の
美術の世界の知識は本や雑誌のものでしか無く、
生身のアーティストに初めて出会うことになりました。


ゼミの時代、制作に関することを先生から沢山教わったのですが、
何よりも、泉先生は当時も制作意欲が旺盛な方で、
私たちが制作するよりも、
何倍ものペースで作品を作られていました。
しかも、私たちのすぐ横のスペースで制作されていたので、
それを見ることが、一番の勉強になったと思いますし、
とっても刺激的でした。


泉先生はその時代その時代で、
様々なスタイルの作品を作られていましたが、
私が学生の頃が一番いい作品を制作されていたように感じています。

先生の絵画は抽象ですが、「ハードエッジ」で「クールな抽象」
を作られていました。
この表現は分りますか?

要するに、感情的ではなく、幾何形態を用いた理知的な絵画とでも言いましょうか、
記号的で都会的だったですね〜。


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もちろんゼミの学生は抽象でハードエッジなものがほとんどで、
私も理知的な絵画を制作していました。(今の作品とは真逆の作品)
もちろん先生のゼミを選んだということからすれば、
当然だったかもしれません。

当時から先生は大阪でよく展覧会をされていて、
それをみんなでよく観に行きました。
美術館、美術センター、画廊など。

画廊とのおつきあいも、先生が現場で教えて下さったようなものです。
もちろんお酒の呑み方もです。笑


先生は1995年の阪神淡路の震災の年に
大個展を伊丹でされて間もなく、ご病気で亡くなられましたが、
最後の最後まで、作家、アーティストだったとの逸話を伺っています。



その泉茂先生の個展が今開かれていますので、
下に紹介しておきますね。

是非是非、観に行って下さいませ。


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『泉茂ー挑戦する画家ー』

2012年 9月29日〜10月21日(入場無料)

堺市立文化館ギャラリー(JR阪和線 堺市駅前)です。

★13日(土)午後2時から
ギャラリートーク (参加無料)
学芸員が展覧会の見どころを解説します。


★14日(日)午後2時から
対談「泉茂との出会いーそして変貌と探求」(聴講無料)
山中嘉一氏(画家) x 水谷光宏氏(デザイナー)

★20日(土)午後2時から
講演会「泉茂の人と作品」
奥村泰彦氏(和歌山県立近代美術館 教育普及課長)


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by hamaremix | 2012-10-06 22:19 | アート | Comments(0)