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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

hammererix.exblog.jp

浜本隆司のブログ

Oさんへの手紙

こんばんは、Oさん。
先週はギャラリー白でのTHINK FUTURE@子供たちの子供たちの子供たちへ展にお越し下さり、
ありがとうございました。

今回のクンスト展はいつもの冬の座が「トリビュート展」になったために、
この時期にずれ込んだものですが、2月あたりから、福田、三村、山本、浜本の四人で
会って温めてきた企画でした。
冬の座がもう恒例のようになって、なんだか水が滞ってしまったように感じていたので、
展覧会をそれぞれにもっと緊張感のある、見せることにこだわったものにしたかったので、
テーマを設定して臨んだものでした。

「トリビュート展」では、過去に向かっていましたが、
今回は未来を指向しました。

東日本の地震の前から、「子供たちの子供たちの子供たちへ」
というキーワードはありました。
そして、地震があって、後、やはり私たちの制作に向かう気持ちはそれ以前とはやはり
大きく変わっていったように思うこともあったので、
より未来(希望を見いだしえるか、否かの)を意識した、
THINK FUTUREという言葉が冠になりました。

僕の作品の屋根は宇治の平等院の屋根です。
そして、若い学生の立っている位置にあったのは2体の鳳凰です。
そこに凛として防人のように立つ若い人を立たせたかったのが、
制作の大きな動機となりました。

この作品を出すことで、また僕の中で大きく変化するであろうことは分かっていましたが、
今、発表することのリアルを思うと、
出すべき意味はあると考えました。


当日会場にいれば良かったのですが、、、

今回はこんな意図で企画と制作をしたしだいです。

ありがとうございました。
by hamaremix | 2011-08-01 20:37 | こどもたち | Comments(2)
Commented by okumura at 2011-08-02 09:45 x
浜さんへ
ご丁寧にメールを頂き有難う御座いました。
今回の展覧会のテーマを知った時、どうしても福島の事を思わずにいられませんでした。
会場に足を踏み入れた時、今までの浜さんの作品とは異なった印象が先ず在りました。
色使い等は同じですが、、、明確な何かがそこには存在していました。と、私には感じられました。
作品そのものについては素人の私なんかが口を挿むことではありません。
唯、齢を重ねる毎に権威ある物質的なものを排除し続け(自覚無し、無意識かも知れませんが)御自分の価値観に沿って楽しみ、ご自分の生を確かなものに構築していく浜さんの姿が未来を背負って下さる若い方々の希望になるのでは?と想います。
作品のチカラはスゴイです。作者が居ずとも言葉が無くとも伝わるものは伝わります、それなりに。
有難う御座いました。
Commented by hamaremix at 2011-08-06 06:02
こちらに返信を頂けるとは、ありがとうございます。
制作のキャリアはそこそこあるのですが、絵画に取り組み始めてからのキャリアはまだまだ「かけだし」なので、とくにイメージを絵に絡めていく行為が手探りなことも多いです。
ですが、最近は少しイメージの扱い方が分かることも多くなってきて、イメージ(考えてることも含めて)が自然に膨らんできています。

>作品のチカラはスゴイです。作者が居ずとも言葉が無くとも伝わるものは伝わります、それなりに。
とても、嬉しいです。
まさに作品はそうありたいですね、大勢の人に向けて、イメージが伝わるようにやっていきたいです。

また背中をぐいっと押して頂いた気持ちになりました、
ありがとうございました。




by hamaremix