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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

hammererix.exblog.jp

浜本隆司のブログ

非常事態

こんにちは。
また冬のような寒波がきていますが、被災された方々のことを思うと、
本当に早く物資が届き、安心して暮らせる状況を作ってほしいと心から思います。

大地震以来毎日、みなさんと同様に落ち着かない気持ちでいます。
東北東部の被災地の情報、原発事故、計画停電と経験したことのないことばかりで、
この国はどうなるのだろうかと、、

日本という国の身体の起こった大怪我。
現在は患部の治療治癒とともに、緊急に破損した身体の一部を探していたりするような状況。
患部の手当や、捜索はプロにまかせるしかないです。
そして、なかにいる人々の、生き抜く力を集めて
出来ることを作ってやっていくことが大事なような気がしています。

そして私たち個人はこの危機的状況を目の当たりにして、
みんな何が出来るのかと考えたけれど、
状況判断的には、今は義援金を送るということで固まってきた様子です。

企業の物的支援が早くから行われました。
関西広域連合では、まとまって支援物資と人的供給を進めているようです。
そうした大量援助が功利的に行われるのは、
政治家や行政の想像的な手腕にかかっています。
ちゃんとやって頂きたい。

そうした、日本全体の冷静な判断と動きは、とても抑制がきいています。
蟻が一体となって全体として行うべき責務を個々に果たしていくように、
私たち日本人は本能的にこういうことが出来るんですよね。

西日本のいる私たちには、物理的にできることは少ないのですが、
出来ることといえば、
もう今は、それぞれに日々の生活を活性化させていくことに、
今まで以上に頑張ることではないでしょうか。
元気なもの達がますます元気になって、体力をつけて
傷ついた者達の回復のちからになれるようにして、
またまた元の安定した国にしていかなければならない気がしています。


しかし、それにしても
福島の原発事故の動向が気になってしかたないです。

東電、原子力安全・保安院、テレビの報道は
冷静を装って、「大したことはない」、「放射能物質の放出も身体に影響がない」
「やれることをやっている」とは言うものの、
もう、危機的状況であることは隠しきれないです。

当初800人いたとされる東電や関係企業の作業員の750人を
現場から離れさせたのは被爆から逃れるためのもので、
そのことだけでもとんでもないことになっている証拠です。

現在残って制御にあたっている方々の50人は
もう被曝必至の覚悟だと思います。
たぶんその方々の気持ちは
「なんとでもして、再臨界をさけさせるぞ」といったものや
「近隣住民に与える被害は最小にしたい」
といった強い意志と自分の仕事への責務のものではないでしょうか。

しかし、今の情報公開の様を見ていると
東電や保安院上層部には、原子力発電所がこうなった危機的状況の今でも、
それを認めようとしていません。

今日やっと、3号機と4号機の壊滅的外観の写真を公表しました。
建屋の姿は報道では30km先からのヘリからのものしかなかったので、
発電所内から撮られた写真の3号機4号機の姿は
想像を絶するものでした。

現場で命をかけて作業する方々が作業を長く出来るようにと
厚生労働省は被曝線量限度を100から250ミリ・シーベルトに引き上げましたが、
これはとても危険なことではないかと思うのですが、
今はこの50人の方々の決死の任務に応えるべく、
上層部も最悪の事態も想定した情報開示、あるいは非常事態宣言を
政治家の方の近隣住民、そして広範囲にわたるであろうと予測される
放射能汚染の被害が最小限にとどまるような
事前措置をとって頂きたい。
by hamaremix | 2011-03-16 17:52 | Comments(0)

by hamaremix