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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

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浜本隆司のブログ

タグ:よしもとばなな ( 2 ) タグの人気記事

読んでいると、人生に対する
とっても大事な視点に標準を合わせてくれる、、

そうゆう感覚になりました。

なくなった親戚のおばさん、双子のお兄さん、
離婚した両親と祖父母、
行方不明の元カレ、
父を亡くした姪っ子、


自分の身近にいる人と自分がどのように関わっていくのがよいのか、
起こってしまった不幸な出来事のなかでどうふるまうか
家族や親族に対する思いかた、

その考え方や、ふるまいかたが
大事なことを決して外さない、、、、、

それをさらりとなにげない言葉で語っていくよしもとばななさんは
ことばの達人であり、よりよく生きる考え方の達人
です。


久しぶりによしもとばななさんの小説を読みました。

これが、、、もう、、、滅茶苦茶よかったです。


いい考え方といい言葉がちりばめられています。


みなさん、明日、書店にいって、手にいれてください!!



本ーこれいいよ vol.5
「さきちゃんたちの夜」よしもとばなな 新潮文庫


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5編の短編の主人公のさきちゃんは、
みんな別人で

本の編集の仕事をしている早紀
現代美術画廊ではたらく紗季
民営の図書館でバイトする咲
乳児院ではたらく沙季
絵本作家の秘書みたいなことをしている崎と姪っ子のさき

の6人の「さきちゃんたち」の話が書かれいます。


時々、スピリチュアルな奇跡が、挿入されていますが、

それもなかなか感動的ですよ。



私が偉そうに言うのもなんですが、、、

以前読んだ他の作品でも素晴らしいものは沢山ありましたが、、

今回は、「成長したなぁ〜」ということと

ばななさんが50代に入って、「その年齢にふさわしい内容が書けてる」って

思いました。




ご本人もあとがきで、

「自分がこの年齢までに果たしたかった水準に達しているので、
長い間書いてきてよかったなぁと思います。」


と書いておられます。


そして

これから


「10年間は小説はほとんど書かず、いろんなことを学んでみようと思います」と。

あらまぁ〜の休筆宣言。


この短編集がひとつの記念碑的作品であることも自覚されたようなので、

小説としての水準が高いし、

でも、けっして難しくはないです、(そこが、すごい。)

彼女の思いが充分に込められた短編集であると言えますよ。





読んでみて!
by hamaremix | 2017-04-13 04:23 | 本ーこれいいよ | Comments(0)
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「私は海辺でわかめにくるまっているところを
母に拾われた捨て子の赤ちゃんだったそうだ。

わかめが何層にも重なってベッドみたいになっているところに
派手な色の毛布が置いてあり、
その上に私はぽつんといたらしい。」


というような尋常でない書き出しで始まる、
よしもとばななの「花のベッドでひるねして」。


この始まりから、30〜40ページ辺りの
導入部の内容と文章が、とってもとっても素晴らしかったです。

久しぶりにばななさんお文章に触れましたが、
やはり、心に木漏れ日がさすがごとくに、
きらきらと輝く文体に、
心も脳も普段では感じることの少ない特別な思いに至らせてもらえました。


夢のなかで死者と会ったりするなど、
サイキックな要素が多いですが、
それもばななさんの個性です。


みなしごの主人公の話ですが、
重くはありません。
彼女が出会った人達によって、
みなしごというハンディを克服してあまりある
心境に至った主人公の心の可愛さに
元気づけられます。


よしもとばななさんはお父様の吉本隆明さんを
亡くしてから、この小説にとりかかり、
ほとんどチャネリング状態で書いて、
執筆当時のことは殆ど覚えないそうです。


でも
亡くなったお父様への愛情が、
いたるところに感じられるお話で、
もちろんのお薦め作です。



「今のままでいい。
うっとりと花のベッドで寝転んでいるような生き方をするんだ。
きつくたいへんだし様々な苦痛に満ちている。
それでも心の底から、だれがなんと言おうと、
だれにもわからないやり方でそうするんだーーーー。」
 

by hamaremix | 2014-06-12 22:15 | 文学 | Comments(0)