ぬりかべは「ゲゲゲの鬼太郎」の仲間の妖怪で、
その分かりやすい外見と名前で人気者です。
ぬりかべ( 塗 壁 )
水木しげるロードの彫刻「ぬりかべ」
この彫刻は小さそうですね。
でも、大きいと可愛らしさは失われます。そして邪魔な大きさになってしまいますが、
そもそもぬりかべって、邪魔以外の何者でもない存在だったのです。
つまり夜道で人間の歩行を阻む妖怪だったからです。
姿は見えないけれど、邪魔すぎる存在?
ウィキに寄せられた文章によると、
「福岡県遠賀郡(旧・筑前国遠賀郡)の海岸地方の伝承によると、
夜道を歩いていると、目の前が突如として目に見えない壁となり、
前へ進めなくなってしまうというもの。
壁の横をすり抜けようとしても、左右にどこまでも壁が続いており、
よけて進むこともできない。蹴飛ばしたり、上の方を払ったりしてもどうにもならないが、
棒で下の方を払えば壁は消えるという。」
「大分県では、動物などが起こす妖怪として、同様のものが伝えられている。
1986年(昭和61年)の同県の『大分県史 民俗篇』において、歩行中に突然目の前が見えなくなる怪異が同県内各地に「狸の塗り壁」(たぬきのぬりかべ)の名で伝わっており、
香々地町(現・豊後高田市)では「イタチの塗り壁」(いたちのぬりかべ)と呼ばれている。
タヌキがこれを起こすとき陰嚢をいっぱいに広げて夜道を往く人の視界を塞いでいるともされる。
これらのタヌキやイタチの塗壁も、その場に座り込んで煙草に火をつけて一服すると
視界がひらけ前に進むことが出来るとされている。」
1960~1980とは、えらく最近の話ですね。
それに狸の陰嚢とは、、笑
(そういえば「平成狸ぽんぽこ合戦」でそのようなシーンが描かれていたように記憶します。)
水木先生の描かれた「ぬりかべ」がその外観として有名ですが、
先生以前には描かれた「ぬりかべ」の絵はみたことがなかったんですが、
ウィキペディアにはありました。
年代は描かれていませんが、おそらく江戸期だと思われます。
これ
アメリカの某大学に保存されている妖怪絵巻のなかに描かれているそうです。
「これはぬりかべではない!!」という
現在の妖怪ファンからの声が聞こえてきそうです。
目には見えない壁なので、どう想像しようといいはずなんですが、
初見(水木しげる先生のぬりかべ)のイメージが
とても強いので、1000年経っても
ぬりかべといえばあれになると思います。
こちらは壁の妖怪
壁に目あり、口あり、鼻もあり ってとこですか?笑