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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

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浜本隆司のブログ

カテゴリ:文学( 27 )

昨日はレイニー・サンデイでしたので、散策はあきらめ、
兵庫県立美術館へ行きました。
「アドルフ・ヴェルフリ展」です。
その内容については最後に、、、



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「ワールドエンド・ガーデン」のtwitterより


帰りに阪急「王子公園」近くの
古書店「ワールドエンド・ガーデン」に立ち寄りました。

「ワールドエンド・ガーデン」、このお店の名前だけで、
想像力がトップギアに回転してしまいます。
店舗の雰囲気も
いわゆる古本屋さん的かび臭さはまったくなく、
オシャレなのです。

昨日も入ったとたん、
ゆるゆるのフォークロックのようなJのミュージシャンの音楽が流されていて、
今を生きる若い古本屋さんの風を
五感に感じました。

「見るだけ」と思って入っても、
本棚を見ていると、読んでみたい本のタイトルが
私を誘惑します。

「どう、読んでみぃ〜」

読むべき本を数冊かかえているので、
重みになるからなぁ〜、、、

と思いつつ、すぐに読めそうで、
深そうな本に手をだしてしまっていました。

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あの文豪・川端康成の

ノーベル賞授与の際(1968年)
に本人が講演した

「美しい日本の私」です。

英語訳も私には無駄についています。笑
「Japan The Beautiful And Myself」

川端康成氏がノーベル賞をとったというニュースは

小学生高学年だった私にも

大きな偉業として、日本中が騒いでいるニュースとして

すごく記憶に残っています。


そして講演のタイトル

「美しい日本の私」も脳の奥にしっかり刻まれていました。


これ不思議な日本語ですよね。

美しいは日本にかかっていますが、

「日本」の「私」って?

日本が語っているのか?

日本と私は同義と言い切っている態度の表明ですか?


気になる言い方に違いないですね。



川端康成の言葉に次のようなものがあります。

川端は、相次ぐ友人たちの死と自身の半生を振り返りつつ、

『私は戦後の自分の命を余生とし、余生は自分のものではなく、
日本の美の伝統のあらはれであるといふ風に思つて不自然を感じない』

と語ったといいます。wiki


自分の存在が=「日本の伝統のあらわれ」

すごい認識だと思います。


確かに私たちは、戦後生まれ、携帯、パソコン時代をへた上でも

やはり、伝統のあらわれでしょう。


しかし、日本の伝統の美を、

意識して、それを知り、学び、そのこころを会得し味わう

ようにして生きているかによって、

伝統のあらわれ方の濃淡の違いがあるように思います。


この本で川端がいう美しい日本(の「こころ」)というのは
自然豊かな日本の山川草木の森羅万象から
はぐくまれた「こころ」を言っていますが、

はたして私達はこの日本の自然からはぐくまれた伝統「美や哲学」
を受け継いでいるかといえば
はなはだこころもとない。


川端が生きた時代から半世紀もすぎ、
ますます伝統は隅っこに追いやられていくようです。


この「美しい日本の私」は「その序説」となっていて、
40ページ程のものですが、
1度読んだだけでは、深く理解できなかったので、

もう、数回読んでみようと思っています。







さて兵庫県立美術館の「アドルフ・ヴェルフリ展」
ですが、

アドルフ・ヴェルフリは19世紀末から20世紀前半を生きた人ですが、
その生のほとんどを精神病院で過ごしたスイス人です。

なので
精神に混乱を生じた人の「絵」と「文章」を見ることになります。

しかし、アドルフ・ヴェルフリが有名になったのは、
その尋常ではない創作の量だと言えます。
およそ人は生きている間に
これだけのことが量として出来るのか、、、
まず、そこにあります。

そして描かれた絵はどうか?

私は展示作品を見て
最終的にこれは美術か?という問い持たざるをえませんでした。

絵をして見ると、彼にしか描けない
世界観が顕在されていて、
すごいな〜とは思いましたが、
共鳴できるものはあまりありませんでした。

超現実主義者(シュールレアリスト)たちが
彼を評価したのがヴェルフリの名声を生みました。


アウトサイダー・アートと呼ばれて、
社会的弱者などと言われている人たち、
(精神や身体に障害を持った人たち)の表現に光が当てられる時代になっていますから、
ヴェルフリの絵も、こうして日本の公立の美術館で
展覧会が開かれるのです。


ヴェルフリの絵を
あまり美術のことに明るくない人にはお勧めできませんが、

「表現」というものを人間レベルで考える人には
是非と言いたいような内容の展覧会でした。


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by hamaremix | 2017-02-06 11:06 | 文学 | Comments(0)
江戸時代に人気があった読み物の古典は
「源氏物語」「古今和歌集」、そして「伊勢物語」だそうです。

なかでも一番よく読まれたのは「伊勢物語」だったといわれています。

「源氏物語」は長すぎるし、「古今和歌集」は難しい、
その点「伊勢物語」は全体がそれぞれに半独立した百二十五段という
短い歌物語で、構文も単純で文章も辿りやすい、
ということだそうです。


なぜそれほど愛読されたか。
「伊勢物語」が、いわば愛の教科書だからでしょう。
雅びの愛、鄙の愛、幼い愛、若く無謀な愛、
年齢を重ねた愛、真剣な愛、浮薄な愛、
以上はいずれも男女間の愛ですが、
ほかに友人間、君臣間、母子の情愛もある。
それは平安時代の愛の特徴である色好みの魁であるとともに、
万葉時代の相聞(そうもん/あらゆる愛の形)の様相も
色濃く残しています。

そして、それら相聞の種々相がTPOに合わせて歌に表現されている
愛の教科書でもあります。
古来、わが国の教養の中心は詩歌でしたでしたから、
身分の上下を問わず字の読める男女は「伊勢物語」に親しんだのです。
高橋睦郎「すらすら読める伊勢物語」



そんなに読まれていたので、絵や創作の題材にもなりました。
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俵屋宗達「布引きの滝」伊勢物語


尾形光琳も有名な「燕子花図屏風」は伊勢物語の東下り/八橋が
題材になっています。
そして同じく光琳の工芸・硯箱
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尾形光琳「八橋蒔絵螺鈿硯箱」



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こんなにも愛されていた「伊勢物語」
これは少しは知っておかないとと思い、
読みました。もちろん原文では敵わないので、
現代語約のある
「すらすら読める伊勢物語」高橋睦郎

です。


平安時代の初期に書かれた「伊勢物語」
書かれているその時代の恋愛のかたち。
とっても興味深いものでした。


まぁ、宮廷のお方のお話ですが、、、、、、
モデルになったのはイケメンといわれた在原業平だそうです。伝


庶民の愛のかたちはどんなものだったのでしょうね?
そちらも気になりました。
by hamaremix | 2016-04-14 00:48 | 文学 | Comments(0)
30分かけて書いた記事を誤作動で消してしまった、、、、
また、、がっくし、、、、。

同じ内容を気分を変えて変えてみます。私の問題ですが、、、

まず、
以下ネットで検索したある方の司馬遼太郎の小説ランキング20です。
ネット上の書評とかから総合的にはじき出したものだそうですが。


1、竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)
2、燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)
3、坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)
4、新選組血風録 (角川文庫)
5、世に棲む日日〈1〉 (文春文庫)
6、関ヶ原〈上〉 (新潮文庫)
7、峠 (上巻) (新潮文庫)
8、功名が辻〈1〉 (文春文庫)
9、新史太閤記 (上巻) (新潮文庫)
10、花神〈上〉 (新潮文庫)
11、項羽と劉邦 (上) (新潮文庫)
12、空海の風景〈上〉 (中公文庫)
13、最後の将軍―徳川慶喜 (文春文庫)
14、梟の城 (新潮文庫)
15、翔ぶが如く(一) (文春文庫)
16、殉死 (文春文庫)
17、新装版 箱根の坂(上) (講談社文庫)
18、城塞 (上巻)
19、新装版 播磨灘物語(1) (講談社文庫)

20、夏草の賦 [新装版] 上 (文春文庫)

黄色い文字は私の既読書です。

やはり龍馬と土方が人気ですね。
この2冊は小説として面白いしですしね。

けれど司馬先生、時に元新聞記者気質がワザワイして、
あまりにも調べたものを網羅しすぎることがあります。
で、それが文中に注釈が一杯あるようなものになって、
知識の羅列?くどい?ところがあり、
読むのがしんどいことがあります。

はは、素人が批判してますね、、、
でも、そう感じてるんです。
いち読者が。
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今日、読み終わった「城塞(上・中・下)」もかなり、
注釈や解説の多い小説で、
私にはしんどかったです。

ですが歴史の理解ということでは、勉強になりました。


しんどかった理由に、この大坂冬の陣・夏の陣を追ったお話には、
龍馬や土方、あるいは村田蔵六といった、魅力的な生きざまをした主人公が
居ないことですね。

もちろん、真田幸村、後藤又兵衛、木村重成、毛利勝永といった
豊臣側の牢人あがりの戦士の伝説的な戦う姿も記されていますが、

話の全体像は、

なぜ、豊臣家は滅亡に至ったか?ということと
なぜ徳川家康は勝つことができたのか?ということが
いやという程分るように書かれています。

それは
豊臣側の豊臣秀頼とそのはは淀殿、そして家老の大野修理らの
戦いあるいは政治的無知、それと真逆の
家康の狡猾さ、ずるさ、腹黒さが
くどいように繰り返されて書かれています。


歴史がまったくこのように動いた結果だとは思わないのですが、
「さもありなん」という感じでした。


一応、主人公は「小幡勘兵衛」のように書かれていましが、
かれは徳川の諜者であり、特に魅力的というわけでなく、
現場のナレーター的役割で。時に姿がない場合も多くあります。

ですが、彼が居ることで、
徳川側、豊臣側のその時々の動き、意識の流れ、が良くわかります。
そこはさすがですね。



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下巻の中心は冬の陣で、秀頼に付き、負けることを知りながら、
最後まで戦って後世に名をあげた牢人戦士が活躍します。

しかし、彼らのトーンはバラードです。
負けるのを分って戦いぬき、如何に散り際を涼しくするか、、、
う〜〜ん、そこは哀しいです。


司馬先生が書きたかったのは、
徳川家康がなぜに人気がないのか、
その政治的計算高さ、人の操作術、用心深さ、
などといったその時々の所作で
うかび上がらせた家康のキャラクターではなかったか?
と思う程、
司馬さん、家康が好きではないようです。

また、
大阪城側の淀殿、秀頼、家老の大野修理らの
情けなさだったのではないでしょうか?




なぜ大坂が負けたのか、なぜ家康が勝ったのか。


まさに頂点だった、秀頼+淀殿と家康のキャラクターの差でしたね。



司馬さんの豊臣対家康の話では
「風神の門」
もそうです。

こちらは猿飛佐助、霧隠才蔵など、
真田十勇士的登場人物で、フィクションですが、
読んでいて面白かったのは、
こちらですね。

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さて、次は何を読むべきかなぁ〜〜。
by hamaremix | 2016-01-26 21:21 | 文学 | Comments(0)
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ネットで評判だった筒井康隆「旅のラゴス」
今年の最後に読みました。
カバーのイラストがとても魅力的です。
それにここ数年書店でずっと平積みされていて、
口コミで人気が広がったようです。


読み終わって、半日以上も経ってはいるのですが、
頭の中がゆらゆら揺れているような、
すごい展開のスペクタクルに圧倒されて、
なかなか平静になれない状態です。

こんなテンポが早く、次々と物語が展開して、
しかもビックリさせられる発想の出来事。
そして人々との出会い。初恋と恋愛。奴隷から王様。
大学教授、そして神。
そして前人類からのメッセージ、そして人類愛。

う〜〜ん、天才ですね。筒井さん。
発想と博学と文章力。
特にものすごくややこしいであろう場面なども
いとも簡単に言葉で言ってしまえるの文章、
こんなの初めて出会いました。


それはわたしが持っていた筒井さんの皮肉っぽいイメージとは違って、
とってもロマンティックな話でやられてしまいました。



内容に触れるのははばかれるので、
何を言ってるのかって感じになっていますが、
要はとても感動したってことです。

男のロマンがありますよ。
女性には無理かもです。
でも、男とはこうゆうものかと理解できるかもです。



1年の最後にいいお話に出会えました。



誰でもが知っているように、旅とは、
多かれ少なかれ、異空間への移動である。

別に宇宙に飛び出さなければ異質な空間に出会えないわけではない。

いや、同質的な空間のなかでさえ、一旦旅支度をして足を踏み出した瞬間から、
自分を取り巻く世界は新しくなる。
見慣れた車窓からの風景でさえ、違って見える。

日常性から一歩踏み出すことが「旅」である。

解説/村上陽一郎






あ〜〜、今年もあと15分となりました。

ゆく年来る年が始まりました。



今年も皆さんにいろいろと助けられた1年でした。

静かなアトリエで絵を描いてる時間が多くなって、

人との交流が少なくなり、

まぁ、孤独な世界に旅している(絵を描くこと)わけですが、

このブログでの皆さんの反応で、

随分助けられました。

本当です。



また、来年もよろしくお願いいたします。




ではでは、2015年の最後に、、、、、、



皆さん、よいお年を。

素敵なお正月をお過ごし下さいませ。




2015年12月31日 午後11時55分
by hamaremix | 2015-12-31 23:52 | 文学 | Comments(0)
神さまキーワード
鹿島神社、春日大社、伏見稲荷大社、神獣
場所のキーワードは
平城宮跡、大極殿、東大寺講堂趾、
大阪、奈良、京都、
動物のキーワード
鹿、狐、鼠、なまず
出来事キーワード
富士山噴火、
等等、、

万城目学「鹿男あをによし」の物語を構成しているキーワードです。

随分前に玉木宏主演でドラマ化されていて、
ちらと見たりしていたのですが、その時は不思議な場面に
魅力を感じながらも、結局入っていけなかたったのですが、
本を選んでいる時に、
あ〜、あの鹿の出てくる奈良を舞台にした物語、、、

ドラマの導入だけ知っていたので、
入りやすかったのですね。
読んでみました。

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奈良を舞台に書かれた内容なんですが、
作者の万城目さんが大阪府出身、京大法学部卒
なので、風景描写や言葉の使い方など、
とっても馴染みが良かったです。

それに奈良のいにしえの出来事と現在が繋がっているという
設定がとっても興味深く、
ストーリーにも深みがありました。

また主人公が学校の高校の先生というのも、
私自身の経験とリンクすることもあって、
うん、なんか深い縁を勝手に感じた一冊でした。笑

万城目さん、「プリンセス・トヨトミ」の作者だったのですね。
次、読んでみます。



ドラマから。
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さて、
「あをによし」ということばですが、和歌の枕詞です。
「たらちねの」なら「母」ときて
「あをによし」なら「奈良」で、奈良にかかる枕詞なのです。
「あをによし」は「青丹よし」で青色と丹色の色使いが鮮やかで、
都の眺めがグッドだわぁというような意味です。
本書解説より

あをによし 奈良の都は 咲く花の 薫ふがごとし 今盛りなり
by hamaremix | 2015-10-30 09:17 | 文学 | Comments(0)
時に明治維新は世界に類のない無血革命だったと言われたりするが、
それは徳川慶喜ら旧幕府の者たちに切腹を求めたり斬首しなかったことであって、
幕末志士や幕府と薩長中心とした官軍の戦いでは、
多くの血が流れてますよね。


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司馬遼太郎の「幕末」を読みました。
短編集とあったので、
幕末のいろんな情景を味わえるんではないかと
勝手に思ってたのですが、
内容は、桜田門外の変から始まる、
幕末に起った数々の暗殺事件を
題材にしたものでした。

新撰組を書いた「燃えよ剣」の内容でも、
立場を同じくするものであっても、
信用がおけない相手だと判断すると
倒すべき相手であっても、
簡単に「切る」「やるベキだ」として、
斬りつけています。

新撰組の初期の内部抗争における、殺し合いは
まるでどっかの組の抗争のようなものだと思いました。


この「幕末」でも
京都を舞台にした動乱期の脱藩浪士、長州藩士、新撰組らの戦い、
暗殺計画では、本当に相手を簡単に殺してしまう、
そして首をはね、それをさらす。
そして暗殺者の多くも自害したり、仇討ちにあったり、
まさに血を血で洗うような
そんな光景ばかりでした。
でも、そこは司馬遼太郎、それぞれの人物に光をあて、
その人柄を人間味のあるまなざしで、書いていました。
女性の存在もうまく散りばめてます。



150年前の日本です。
乱世とはこんなものなのか?
考えられないような猛々しさ(野蛮さ)です。

しかし、この狂爛のわけは、大きくは、
徳川の世つまり封建社会が終わりをもたらしたという日本史のなかで
最大級に変革の時期だったからですね。



以下内容のメモ

『幕末』司馬遼太郎
「桜田門外の変」薩摩藩士有村治左衛門が井伊大老の暗殺に至る流れ。
「奇妙なり八郎」新撰組創設期に参加した清河八郎の話
「花屋町の襲撃」坂本龍馬暗殺の敵討ちを睦奥宗光を中心に書かれてる。
「猿ヶ辻の血統」会津藩の密偵、大庭恭平の工作。薩摩藩の有名刺客田中新兵衛の末路を書いた。
「冷泉斬り」正六位の朝臣絵師冷泉為恭(れいぜいためたか)が朝議の機密を洩してるとして、
暗殺されるまでの話。最後は首が転がり落ちる。
「祇園囃子」十津川剛士浦啓輔(うらけいすけ)が水戸藩京都警衛指揮役炭谷寅之介を暗殺。
「土佐の夜雨」郷士那須信吾が土佐藩仕置家老吉田東洋を暗殺。
「逃げの小五郎」剣豪であるはずの桂小五郎は、とにかく戦わずして逃げまくった。そして生き延びた。
「死んでも死なぬ」伊藤俊輔(博文)と井上聞多(馨)は司馬遼太郎では面白おかしく、滑稽な人物として描かれる。
「彰義隊胸算用」彰義隊の寺沢新太郎、渋沢成一郎、天野八郎
「浪華城焼打」土佐脱藩浪士田中顕助ら八人が将軍家茂が入城した大坂城を焼こうと画策するが、
「最後の攘夷志士」攘夷運動の流れも右往左往するが、幕末の最後にはほぼ開国に向う。その変化にのれず英国公使パークス暗殺を企てる。三枝しげる






by hamaremix | 2015-10-25 11:15 | 文学 | Comments(2)
ーーーー男の典型を一つずつ書いてゆきたい。
そうゆう動機で私は小説書きになったような気がする。ー 司馬遼太郎


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やっと読み終えました。「燃えよ剣」

土方歳三の生涯を書いた内容でした。

 戦いというものに、芸術家に似た欲望をこの男は持っている。
 榎本武揚、大鳥圭介などは、この戦争についてかれらなりの世界観と信念とをもって
いた。どうみてもかれらは戦争屋というより、政治家であった。その政治思想を
貫くべく、この戦争をおこした。
 が、歳三は、無償である。
 芸術家が芸術そのものが目標であるように、歳三は喧嘩そのものが目標で喧嘩をしている。


下巻の最後の最後まで、ゴルゴ13のような冷徹な、
戦いに勝つことこそにかけていたような男の、
気持ちに全く弱みをみせることなく画いてきて、
最後に人間らしい温かい側面を描写していたので、
ぐっときました。

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とっても有名な土方歳三のこの写真は、
最晩年、北海道に渡ってからの写真だと知りました。
またこれは、日本史史上、
もっともいけてる男の写真ではないでしょうかね。

今なら芸能プロダクションがほっておかないでしょう。



後の時代からみたら、時代に逆行したように見える新撰組〜旧幕府の抗戦に
関わった男。
しかし、徹底してぶれることなく、
自身の立ち位置を貫いた姿、

そして、近藤勇、沖田総司、に代表されるかっての新撰組の
共に生きた仲間達を思う気持ち

そこに感動しました。
by hamaremix | 2015-09-17 00:19 | 文学 | Comments(0)
司馬遼太郎「花神」やっと読み終えましたぁ〜。

表紙のグファフィックデザインがいいので、上、中、下の三巻並べます。
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イラストレーターは星襄一という人です。
上巻が一番好みです。


さて、この「花神」は
長州藩に生まれ幕末の動乱のなか、その知識と実行力をかわれて
宇和島藩〜幕府〜長州藩〜新政府に呼ばれて
思いも寄らぬ人生を生きた大村益次郎(村田蔵六)の伝記といっていい小説です。

「世に棲む日々」は松蔭〜高杉晋作の流れで書かれた夜明け前の長州藩に生きた
二人のことを書いたものでしたが、

「花神」は大政奉還〜明治新政府の樹立〜鳥羽・伏見の戦い〜江戸開城〜上野戦争の
「世に棲む日々」以降の幕末を長州よりの視点で書いたものなどで、
「世に棲む日々」を読んだ人は続いて「花神」を読むべきですよ〜〜。
最終巻巻あとがきにはこの2つの長編は姉妹編の関係をなすと解説しています。



まぁ〜、しかし大村益次郎という人は、変わってます。
それに、こんな大きな仕事をしたのに、そのネームバリューが、
松蔭、高杉、久坂、桂小五郎らに比べて小さいのは、
なんとも疑問ですが、
英雄的な言動で行動した人ではないので、そこは仕方ないですかね?

でも、司馬遼太郎先生はその蔵六(大村益次郎)のキャラを
とってもユニークなものとして描き表現することに成功しています。

そこが「花神」のとっても面白いところです。
まぁ、真面目でカタブツの色気に乏しい人生ですが、
その人生の後半は激動なんです。

福沢諭吉との対立、西郷隆盛との不協和、
全くもって己を貫き通した人物です。


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大村益次郎/やかんのような大きな頭の持ち主です。写真は残ってないです。


NHKの大河でやったんですね〜、
主役の中村梅之助。そっくりじゃないですか〜〜爆笑
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「花神」とは花咲爺さんのこと
津々浦々の枯木に革命のエネルギーの花を咲かせることを
背負ったそんな男の物語。


シーボルトが日本人妻との間にもうけた娘イネ、
彼女の存在と関係がこの小説の唯一の色気で、
そこも描き方も絶妙でした。



「この小説は大変革期というか、革命期というか、そうゆう時期に
登場する『技術』とはどうゆう意味があるかということが、主題の
ようなものである。
大革命というものは、まず最初に思想家があらわれて非業の死をとげる。
日本では吉田松蔭のようなものであろう。ついで戦略家の時代に入る。
日本では高杉晋作、西郷隆盛のような存在でこれまた天寿をまっとうし
ない。三番目に登場するのが、技術者である。この技術というのは科学
技術であっていいし、法制技術、あるいは蔵六が後年担当したような
軍事技術であっていい。」司馬遼太郎




by hamaremix | 2015-06-18 21:54 | 文学 | Comments(4)
「舟を編む」のDVDを見た。

原作は三浦しをんの小説ですが、こちらはづ〜と気になりつつも
読んでないんです。

ちょいと立ち読みして、辞書を編纂する仕事が内容だってことしか
知らなかったのですが、
それがかえって良かったですね。

この映画すごく、いいです。

映画に日常からの逸脱とそこからのバイオレンスや超オバカを求めることも
ありますが、これはそんな刺激的なものではなく、
淡々とした日常の中にも、
静かな感動が生まれることって、たまにありますよね。

「舟を編む」はそんな感じで見るといいです。


まぁ、大人好み。そして文系の映画です。

松田龍平とオダギリ・ジョーの対照的キャラが生きてました。








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「谷内六郎の絵本歳時記」谷内六郎・絵と文 横尾忠則・編
の古本を手に入れました。

谷内六郎を知る人はたぶん40才以上の人かなぁ?

週刊誌/週間新潮の表紙の絵を昭和の時代に
25年も一回も休まず1000 点以上も描き続けた人です。

その谷内六郎の週間新潮の表紙の絵の中から
100点近くの絵を文を画家の横尾忠則が選択・編集し
歳時記としてまとめたものが本書です。

横尾忠則が谷内六郎の大ファンだとは知りませんでしたが、
わかる話です。


私も大ファンなのでした。

谷内六郎の絵はイラストというより絵画みたいに思っています。
とっても心理的なんですね。
しかも、子供のこころをいつまでも持ち続けた方で、
そこがまた素晴らしいと思ってました。

見ている人が童心に帰れるんですよ。



ひとつの絵と文を紹介します。

「星の王子さま」とか星の物語や歌は今日もつきることがないけれど、
この頃の都会では星のことなどさっぱり忘れられてしまっています、
星が見えないせいもあるし、星座など見たことない子も多いです。
それで、ベッドからポロポロ落としたコンペイトウが床に落ちて床の空に
コンペイトウが星座を作ったようです。少女は星空に心を浮かばせています。


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とってもナイーブです。




by hamaremix | 2015-01-30 23:01 | 文学 | Comments(2)
JR塚口駅から東を見た風景です。
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ここは以前森永製菓の工場があって、
お菓子工場という独特の楽しいイメージをもった場所だったのすが、
無くなってしまいました。
寂しいですねぇ〜。
大丈夫、森永?

その跡地に大きな街を建造し始めています。
たしかZUTTO TOWANって名称だったような。

いつできるんでしょうね?
それはそれで楽しみ。


ここから歩いて15分
ある公園に尼崎市とゆかりのある人物の銅像があります。


さて、どなたでしょう?

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名前読めましたかね?
近松門左衛門であられます。

ここは近松公園は、
近松のお墓がある廣済寺、近松記念館、近松モニュメントなどがある
近松門左衛門にかかわるものが集まっているところなのです。

またこの近松公園あたりは
尼崎市のなかでもやや文化的な雰囲気のあるエリアです。
緑の相談所・上坂公園、ピッコロシアター、聖トマス大学
が近辺にあります。


記念館の近くでは、
この寒い中将棋や碁を打つ年輩の方々がいて、
町の伝統を感じました。

記念館に入ってみましたが、
あまり訪れる人も居ないようで、
管理人さんみたいな人が、驚いていました、、、
汗、笑

小さな資料室に、近松や浄瑠璃にまつわる
興味深い資料が一杯あったのですが、
そのほとんどはまだ、私には難しくて
ちょっと頭が痛くなってしまいました。

浄瑠璃への距離は全然遠いです。

文楽や浄瑠璃のことがある程度好きになってから、行くようにしましょう。笑


公園はとっても静かな住宅街にあって
公園自体もとっても落ち着いた雰囲気がありました。

大きな樹も沢山ありその紅葉が、秋の終わりを感じさせてくれましたね。

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12 月7日の朧月
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by hamaremix | 2014-12-09 08:36 | 文学 | Comments(0)