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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

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浜本隆司のブログ

ロード錦絵

「日本絵画の星」のシリーズが浮世絵の時代の絵師になってきたので、
ちょっとブレイクとして、
江戸期木版画の歴史を少しおさらいしておきましょう。


1673〜81年(延宝年間頃)に菱川師宣が木版画で墨一色で摺ったのが「墨摺絵(すみずりえ)」です。

墨色一色ですね。

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墨摺絵・奥村政信「浮世花見車」



次に1688~1716年(元禄〜正徳年間)頃に制作されたのが、
丹という朱色の絵具を主に用いて墨摺絵に彩色したのが「丹絵(たんえ)」です。つまり墨一色の版画に手で色をつけた(手彩色)のが、「丹絵」ですね。

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丹絵・奥村政信「鼠の相撲」




1716~41年(享保〜元文年間)頃には
丹の代わりに、植物性の紅を用いた「紅絵(べにえ)」が登場します。
ここでも手で紅色を彩色しました。

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二代目鳥居清信
「初代沢村宗十郎の鎌足と二代目三条勘太郎の木辻の若紫」




そして、いちいち手で彩色する手間を省くため、色も版木を用いて
摺ることが試みられるようになります。
墨摺絵に紅や草色など色版を2〜4色程度摺重ねたのが、
「紅摺絵(べにずりえ)」です。
1744~64年(延享〜宝歴)頃。

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石川豊信「瀬川吉次の石橋」

一気に鮮やかな印象を獲得ました。



そして1765年(明和2年)に鈴木春信によって
10色以上の色で画面をフルカラーにすることが可能になりました。
この多色摺木版画は錦の織物ように色鮮やかだったので「錦絵」と称され、
その後に、技術は急速に普及していきました。


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鈴木春信「浮世美人寄花 南の方 松坂屋内野風」





でした!!




記事は「ようこそ浮世絵の世界へ」(英訳付き)東京美術 参照・引用
by hamaremix | 2017-03-27 23:44 | 日本の美 | Comments(2)
Commented by yuurakuotozaemon at 2017-03-29 19:43
すごいね、約100年でこんなに発達したんだ、勉強になります
Commented by hamaremix at 2017-03-29 19:50
100年ってやはり凄い長い時間です。私たちが生きた60年でも、印刷技術の進化は素晴らしく。家でかなり満足の行く印刷ができるんですから!40年前ではまさに夢でしたよ。