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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

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浜本隆司のブログ

レンブラントの新作について

あのレンブラント(・ファン・レイン)の新作が公開されました。

えっ、レンブラントってバロック期にオランダの画家の?

そう、そのレンブラント(1606-1669)です。


レンブラントの作品を人工知能に徹底的に研究させ、
レンブラントの絵の技を全て理解した上で、
その人工知能にレンブラントが新しい絵を描いたとしたらどんなものになるか?
ということで描かせて見たのがこの新作なんです。

d0218056_217320.jpg


はぁ〜、画像でパッと見はまさにレンブラントですよね。

しかも凄い写実能力です。

ここでは確認できませんが、絵の具の厚みまであるそうです。

d0218056_2192914.jpg


凄いですね〜、まさにレンブラントの作品としか言いようがない陰影の感じです。

左目にやや違和感を感じますが、
他は言うことなどありません。


人工知能って恐るべしですねぇ〜、

は〜〜〜

このまま進化すると

私をレンブラント風に描いて下さい、ということがあっても出来そうですね。笑


このレンブラントの新作、これはいったいどうゆうものなのでしょう。

芸術作品?

科学の実験結果?応用?

たとえばこの作品は有名になったので、
ある程度の価格で売れるとは思います。

人工知能が初めてレンブラントの新作として絵を作った、、
事件。
話題性はとても大きい!!

しかし、、、これは事実としてレンブラントの新作ではないので、
レンブラント作ではやはりないのです。


事件として話題なのは、人工知能が
レンブラントのことを知り尽くした上で
レンブラントの新しい絵画を創造したということです。

いや、これは本当に凄いことです。

コンピューターがレンブラントの芸術のレベルに到達したということですよね。


しかし、しかし、これは芸術でしょうか?


たとえばレンブラント風に絵を描ける人は世界に10人はいると思うのですが、
その中の誰かレンブラントの新作として絵を描いたとしたらどうでしょう?
絶対話題になりませんよね。

結局技術は凄いけどオリジナリティーなないのか?って批判されるはずです。


またこれとは逆のことを考えてみましょう。
これは人工知能が人間に迫ったということですが、
人間がテクノロジーに迫るということがあると思います。

たとえば、写真の様に絵を描く!ということ
これはよくありますよね。

フォト・リアリズム。

これはあまり芸術として高い評価があるわけではありませんが、
人々の感嘆を得ています。
「写真のよう」ってことで。

それはある種のマジック(テクニック)です。


同じ意味で今回の人工知能によるレンブラントも
感嘆すべきテクニックではあるのですが、
2回目以降はあまり意味を持たないようなものではないでしょうか?

人工知能はこんなにもすごいんだ、、、という
機能紹介の範囲を超えてはいないと思います。

やはり生身の人間が、
同じ時代に、似たような日常を生きて、
その喜怒哀楽をもった人間が、
生活の中で産みだしたものだからこそ
他者の共感を得るのです。

人工知能が描き上げた絵にこころの背景はありません。


よって、これは芸術ではないのです。
by hamaremix | 2016-07-14 22:47 | アート | Comments(2)
Commented by yuurakuotozaemon at 2016-07-16 18:42
これすごい!
Commented by hamaremix at 2016-07-19 22:06
囲碁で人工知能が人間に勝ったのとは意味が違うよね。