なんだなんだこれくしょん
たとえば
クラシック音楽にはヨーロッパの田園風景が
ジャズには都会の夜の風景が
ロックにも都会が
フォークにはアメリカの田舎の風景が
これはその音楽が誕生した土地の風景という直接の繋がりがあるけれど、
まったく関係がないにしても
ある音楽にはその音楽から感じられる色もあります。
音とヴィジュアルの共感覚があるからこそ、
デザイナー達は音楽に対して、ヴィジュアルデザイン化を
見る人に納得できるかたちで提供できるのです。
なのでアルバムデザインから、
おおよその音楽のイメージができるわけです。
しかし、「なんじぁこれ」というアルバムデザインというのもあります。
デザインからその音楽がイメージできない、、、
にしろ、
「けったい」な音楽に違いないなどと思わせてしまうデザイン、、、、
レコード・ジャッケト・フォーエバー 2
なんだこれくしょん編
VOL. 08 Beastie Boys「LicensedTo Ill」1986
表紙は上半分で、ジェットの絵ね、、って
思って裏をみ、見開くとこの絵の全体像がわかる、、
この衝撃はロック史に残るものでしたね。笑
これ、今だとテロでかな政治的に見えちゃいますが、
1986年当時では、発想としてのインパクトで、
漫画的に見えてました。
VOL.09 The Jeff Beck Group 「Beck -Ola」 1967
ジェフ・ベックが何ものであるか、
知ってる人にはなかの音楽はまさにギターロックそのものだと
理解していますが、知らない人からすると、
このマグリット的(マグリットかなぁ?)ジャケから
音楽を想像するのはかなり難しい、、というしろもの。
ジャケのインパクトは絶大です。
この林檎の大きさはベックのやる気の大きさです。
VOL.10 Dr.Timothy Leary PH.D 「 L.S.D. 」 1966
ティモシー・リアリー博士というのは、
「薬により人間の感覚の世界が広がる」というような研究をしたひとで、
サイケデリックな世界に大きな影響を与えた人物です。
マリファナやLSDといったものが、音楽業界で肯定的に受け入れられていた1960年代,
ポップで抽象的なサイケデリックなデザインが世界に広がりました。
このアルバムは聴いたことはないのですが、、
何となく、
抽象的で着地点のないような、エレクトリカな音楽なんじゃないかな?
VOL11 Captain Beefheart & His Magic Band 「Trout Mask Replica」 1977
このセンスには許せないほどの悪趣味を感じます。
絶対に聞きたくないと思っていましたが、
これ一部では、とても評判の高い音楽として理解されています。
なので、
これ一度は聴いておかないとと、
数年前に聴きました。
でも、もう聴きません。笑
VOL.12 Rolling Stones 「Some Girls」 1978
ストーンズです。これはアンディー・ウォーホール的デザインに見えますが、
違います。
ポップ色の強いデザインはストーンズもよく使っていて、
ビートルズを意識していたのかな、なんて思ってました。
ストーンズの音楽性が基本が変わることがないので、
もう、老舗的な感覚で、安心して聴いてられますです。
このジャケットは遊び感覚満載でした。
VOL.13 The London Symphony Orchestra 「Tommy」
これ、何も知らない人は、絶対にジャケ買いはしないと思いますが、
何の意味があるんだろう?みたいな疑問が膨らんだ人は、
優秀です。
ふつう、このジャケットならどんな音楽が思い浮かびますか?
なかなか、音のイメージを簡単に結ばせないハードさがあります。
これはイギリスのロックバンド、ザ・フーが音楽と内容を制作した
ミュージカル「トミー」を
ロンドン・シンフォニー・オーケストラが演奏したものです。
ほほー、って感じでしょ。
向こうはロックもクラシックもよくコラボるんです。笑
VOL.14 Godley & Creme 「Goodbye Blue Sky」
「なんだこれ〜〜〜、」
最後はそれでもややさわやか系でしめたいです。
これはなんだろうって思うのですが、
アメリカの力強い大地と巨大なハーモニカ、、
このハーモニカ何だか宇宙ステーションか現代建築か
と思わせますよね。
そして青い青い空。
イメージを駆り立てられませんか、、、
これ結構好きなんです。
私はこれジャケ買いしたんです。
ゴドレー&クレームは知っていましたが、、、