神さま、仏さま、
では、宝塚歌劇団を作った人は?
さらに高校野球の礎となるものを曽根の球場で作った人?
ではでは、阪急電鉄を作った人は?
そう、全部、小林一三(こばやしいつぞう)氏ですね。
今日はその小林一三氏の美術コレクションを一般の人に
公開する目的で建てられた逸翁美術館(いつお美術館)に初めて行ってきました。
逸翁(いつお)という名は一三氏の茶人名だそうです。
阪急池田駅から北へ徒歩7〜8分程度のところにあります。
このあたりは
池田文庫、小林一三記念館、そして池田城跡公園、そして逸翁美術館とマグノリア・ホール
が併設してある、とっても文化的な地域です。
う〜ん、梅田から池田までの間で、
これだけの文化ゾーンはここ以外に思い浮かびません。哀
目当ては企画展の
「神さま、仏さま〜祈りの美術〜」展でした。
サブのサブタイトルには
神道、仏教、キリスト教
ー人々の願いを受けとめた絵画彫刻ー
となってました。
展示されていたのは
その宗教に関わる偶像や聖遺物、絵画などですが、
今でこそ私たちはこれらを美術品として
こうして見たりしますが、
本来は信仰の対象物であって、
神さま、仏さま、の「そのもの」のようなもの
聖なるものだったのです。
キリスト教、神道、仏教の順に展示されていました。
キリスト教ではマリアとキリスト像が
仏教では、釈迦や菩薩、明王といった仏像が、
多くありましたが、
神道では、
菅原道真、豊臣秀吉、楠木正成、徳川家康ら
元々は人間だったけど神さまになった、笑、
人の像が面白かったですね。
でも、
神道の元々の神さまは、なかなか姿が見えないですね。
全体に
私にはなかなか難しかったですが、
それでも興味深かったのは、
「熊野本地絵巻」で
熊野三社がどのような神さまであるか、その縁起が
分かったことです。
熊野本地絵巻/首のない女御が子供を育てます。
豊臣秀吉の有名な肖像画の
下絵もありました。
ポスターになっていたのは、
伝・宅間澄賀の梵天像で、
これがこの展覧会の一番の見ものだったですね。
美術館の雰囲気はとても落ち着いたものなので、
ゆっくりとした時間と
神聖な気持ちが欲しくなったら
是非、行ってみて下さい。
この美術館のチケットで
「小林一三記念館」も見れました。
こちらは別な意味でとっても見応えがありました。
何しろ、阪急電車の歴史が分かるのですから。
そして、
小林一三氏がどれほど京阪神の鉄道、流通経済
映画、文化に貢献した
凄い人であるかが分かります。
いや〜、本当にびっくりしました。
関西では松下幸之助氏が財界人として全国区で有名ですが、
小林一三氏の方がよっぽど広いこころの持ち主で、
社会に貢献した人なのではないかと思ってしまいました。
変な比較ですが、、、、
記念館は小林一三氏の住宅だったところで、
その住宅内部も見学できるのでした。
庭からの一三邸。
一階応接室の外です。
お庭からの姿
室内は元々の住居のままに近い部屋もあり、
風呂場なども見れました。
こんな大きな応接室は初めて入りました。
ここも是非、ご覧になったらいいと思います。
夢をでっかく持とうという気になりますよ〜〜〜〜。