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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

hammererix.exblog.jp

浜本隆司のブログ

神さま、仏さま、

東宝映画会社を作った人は誰か知ってますか?

では、宝塚歌劇団を作った人は?

さらに高校野球の礎となるものを曽根の球場で作った人?


ではでは、阪急電鉄を作った人は?



そう、全部、小林一三(こばやしいつぞう)氏ですね。


今日はその小林一三氏の美術コレクションを一般の人に
公開する目的で建てられた逸翁美術館(いつお美術館)に初めて行ってきました。

神さま、仏さま、_d0218056_23143859.jpg


逸翁(いつお)という名は一三氏の茶人名だそうです。

阪急池田駅から北へ徒歩7〜8分程度のところにあります。

このあたりは
池田文庫、小林一三記念館、そして池田城跡公園、そして逸翁美術館とマグノリア・ホール
が併設してある、とっても文化的な地域です。


う〜ん、梅田から池田までの間で、
これだけの文化ゾーンはここ以外に思い浮かびません。哀


目当ては企画展の
「神さま、仏さま〜祈りの美術〜」展でした。

神さま、仏さま、_d0218056_23223144.jpg

サブのサブタイトルには

神道、仏教、キリスト教
ー人々の願いを受けとめた絵画彫刻ー

となってました。


展示されていたのは

その宗教に関わる偶像や聖遺物、絵画などですが、

今でこそ私たちはこれらを美術品として

こうして見たりしますが、

本来は信仰の対象物であって、

神さま、仏さま、の「そのもの」のようなもの

聖なるものだったのです。



キリスト教、神道、仏教の順に展示されていました。

キリスト教ではマリアとキリスト像が
仏教では、釈迦や菩薩、明王といった仏像が、
多くありましたが、
神道では、
菅原道真、豊臣秀吉、楠木正成、徳川家康ら
元々は人間だったけど神さまになった、笑、
人の像が面白かったですね。
でも、
神道の元々の神さまは、なかなか姿が見えないですね。


全体に
私にはなかなか難しかったですが、
それでも興味深かったのは、
「熊野本地絵巻」で
熊野三社がどのような神さまであるか、その縁起が
分かったことです。

神さま、仏さま、_d0218056_23563441.jpg

熊野本地絵巻/首のない女御が子供を育てます。



豊臣秀吉の有名な肖像画の
下絵もありました。


ポスターになっていたのは、
伝・宅間澄賀の梵天像で、
これがこの展覧会の一番の見ものだったですね。




美術館の雰囲気はとても落ち着いたものなので、
ゆっくりとした時間と
神聖な気持ちが欲しくなったら
是非、行ってみて下さい。


この美術館のチケットで
「小林一三記念館」も見れました。


こちらは別な意味でとっても見応えがありました。
何しろ、阪急電車の歴史が分かるのですから。

そして、
小林一三氏がどれほど京阪神の鉄道、流通経済
映画、文化に貢献した
凄い人であるかが分かります。

いや〜、本当にびっくりしました。

関西では松下幸之助氏が財界人として全国区で有名ですが、
小林一三氏の方がよっぽど広いこころの持ち主で、
社会に貢献した人なのではないかと思ってしまいました。
変な比較ですが、、、、


記念館は小林一三氏の住宅だったところで、
その住宅内部も見学できるのでした。

神さま、仏さま、_d0218056_073034.jpg

庭からの一三邸。

神さま、仏さま、_d0218056_085865.jpg

一階応接室の外です。


お庭からの姿
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室内は元々の住居のままに近い部屋もあり、
風呂場なども見れました。


こんな大きな応接室は初めて入りました。
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ここも是非、ご覧になったらいいと思います。


夢をでっかく持とうという気になりますよ〜〜〜〜。
by hamaremix | 2015-02-02 00:18 | 神様 | Comments(0)

by hamaremix