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浜本隆司ブログ オーロラ・ドライブ

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浜本隆司のブログ

いそしぎ

「いそしぎ」って曲があるんですが、
原題は「the shadow of your smile」(笑顔の影/笑顔の面影)といいいます。

「いそしぎ」ってその曲のイメージから、
勝手に「磯が引く」→「引き潮」みたいな、
浪に関する言葉だと思っていたんですが、
実は鳥の名前でした。

漢字で「磯鴫」

なんで、「the shadow of your smile」が鳥の名前になるんだろうって
これまた不思議なんだけど、
この曲は
映画「sandpiper」のテーマ曲で、
映画の邦題が「いそしぎ」となったんですね。

「sandpiper」=「いそしぎ」直訳です。(磯に居る鴫)


映画はビンセント・ミネリ監督で、
エリザベス・テーラーとバートンの当時の夫婦コンビが主演で
当時話題を集めたらしいです。

そのテーマ曲「いそしぎ」はアカデミー映画主題歌賞を獲得したし、
トニー・ベネットが歌ってヒットし、
グラミー賞もとったという、
バラードの名作です。
作曲はジョニー・マンデル。
1965年の作


去り行く夏のこれからの季節にぴったりの曲ですよ。
なかなか夏は簡単には去ってくれない昨今ですが、、、


ところで、私は最近「スタンダード」に凝り始めています。

ジャズを聴いていると、スタンダードが聴きやすいし、
演奏する人の個性がよくわかって楽しいです。

その聴き比べが面白いです。


きっかけはマイルス・デイビスが1958年に吹き込んだ
「枯葉」を聴いてうなったことが始まりです。

今更「枯葉」なんてどうよ、って思ってましたが、
世紀の名演という本の文を見て、
試しに聴いてみたのですが、
一発聴いて、これは素晴らしいって、真剣に思いました。

今までいろんな人の演奏で「枯葉」聴いてきたはずですが、
陳腐すぎて、心が揺れることはなかったですが、
マイルスの「枯葉」にはびっくりしました。
歌がうまいとうなりますが、その感じではーってなりました。

そして、大体、「枯葉」ってタイトルからして湿っていて、
情緒的すぎるものが多いんですが、
マイルスのは湿っていませんでしたね。


スタンダードのことですが、

ジャズの歴史は大体110年と言われますが、
スタンダードのいい曲はなかでも、
1930年代から、1960年代までの曲が多いですね。

有名なのは
「ラブ・フォー・セール」(1930)
「ナイト&デイ」(1932)
「サマータイム」(1935)
「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」(1937)
「枯葉」(1950)
「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」(1954)
「ムーンリバー」(1961)
「酒とバラの日々」(1962)
「イパネマの娘」(1963)
等など


で、最初の話題に戻って
「いそしぎ」(1965)ですが、

私の以前のお気に入りはアストラッド・ジルベルトのだったのですが、

近年はアン・バートンのが大のお気に入りです。

その辺、今日は聴き比べてみましょう。

これ、スタンダードのお楽しみですね。


先ずは、
当時ヒットしたトニー・ベネットの歌(歌詞付き)で、




続いて
アストラット・ジルベルト。
こんな風にボサノバ風にアレンジされることの多い曲ですが、
その代表。
映像は映画のシーンからのコラージュですが、
ジルベルトの歌とはかみ合ってませんね〜。汗




そして最後にアン・バートン。
(オランダ録音)
夜に聴くべきスタイルです。なまめかしすぎ~~。


by hamaremix | 2013-08-15 08:09 | 音楽 | Comments(0)

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